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 第11巻も最終号となった。今年度は昨年6月ブラジルで地球サミット「環境と開発に関する国連会議」が開かれた。人類が行ってきた経済、社会的活動、目指してきた生活様式そのものが地球温暖化、廃棄物問題など多くの環境問題を生じさせ、人類の生存の基盤を揺るがしつつあることを多くの国の人々が認識し、協力して対策に取り組む素地が造られた。現実は厳しいものがあり紆余曲折は避けられないとしても、環境保全型社会が人類の生存にとって重要だとの合意の形成の意義は大きいと考えられる。環境問題において新たな展開があった年度と言えるのではないだろうか。

 人類が誕生してから今日まで行ってきたことを環境という因子を入れて洗い直すと随分異なった価値観が生まれて来るような気がする。人類の持っている特質に対する認識をさらに深めていくことが多様な環境問題の理解につながるのだろうと思う。この1年間環境研ニュースの査読を通して多種多様な環境問題に触れることができてよかったという思いがする。(T.K)