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2022年3月31日

ユスリカからのメッセージ
顕微鏡下で識別する環境情報
国立環境研究所『環境儀』第84号の刊行について

(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付)

2022年3月31日(木)
国立研究開発法人国立環境研究所
編集分科会委員長     :江守 正多
  〃  事務局(環境情報部情報企画室)
       室長    :下前 雅義
       担当    :白井 大智
 

   国立環境研究所は、研究成果等をわかりやすく伝える研究情報誌『環境儀』の最新号
「ユスリカからのメッセージ 顕微鏡下で識別する環境情報」を刊行します。
   ユスリカはハエの仲間で、日本国内には1,200種以上生息すると推定されています。ユスリカの幼虫は富栄養化した湖や都市河川に棲み、水中の環境を悪化させるプランクトンの死骸などを餌にするため、水質の環境浄化に役立つことが知られています。
   さらにユスリカは、汚れた水に棲める種や重金属に強い種など、種によって適応できる環境が違うため、その分布状況から水質評価の指標になると考えられています。
   国立環境研究所は、1970年代からユスリカの分類学的研究や環境指標性の研究を行っており、様々な水域で生息場所の特性や発生消長などの生態学的な知見を報告しているほか、新種記載なども行っています。
   本号では、困難といわれることが多いユスリカの同定方法や、いくつかの水域に見られるユスリカの種構成の違いなどについて紹介します。

オオユスリカの成虫(オス)の写真
オオユスリカの成虫(オス)

1 本号の内容

 国立環境研究所は、1976年からユスリカの分類学的研究を進め、世界的にも例がない30年以上続く長期モニタリングを行っています。
 本号では、これら一連の研究から得られた成果の一部を抜粋して紹介するほか、DNAを使った新しい研究について解説します。

○Interview研究者に聞く
「ユスリカの仲間を見分ける」

 ユスリカの生態や特徴をわかりやすく解説するとともに、ユスリカの採取から同定までの苦労や面白さを研究者が紹介します。

<研究担当者>
上野 隆平(うえの りゅうへい)
 生物多様性領域(生物多様性資源保全研究推進室)主任研究員

○Summary
「生物の種と環境の関連を探る」

 Summaryでは、国立環境研究所が行う霞ヶ浦と小笠原諸島のモニタリング調査で明らかになった、ユスリカ相の変化について紹介します。さらに、DNAバーコーディングを用いた、姿形では区別しづらい種の見分け方を紹介します。

○研究をめぐって
「ユスリカについて世界で調べられていること」

 ヨーロッパなどではユスリカの半化石が温暖化研究に用いられるなど、その活用が進んでいます。トルコや中国、南米などでは新種が多く発見されるなど、海外で活発なユスリカ研究の動向や、国内で行われている長期モニタリングの動向を紹介します。また、国立環境研究所内の実験池で発見された3種のユスリカのほか、ホームページで公開しているユスリカ標本DNAデータベース、霞ヶ浦データベースについて紹介します。

2 国立環境研究所データ公開

ユスリカ標本DNAデータベース
URL:https://www.nies.go.jp/yusurika/
霞ヶ浦データベース 
URL:https://db.cger.nies.go.jp/gem/inter/GEMS/database/kasumi/

3 『環境儀』第84号紹介動画

国立環境研究所YouTubeチャンネルで『環境儀』第84号の紹介動画を公開しています。
URL:https://youtu.be/vKX0Z7ClKNE【外部サイトに接続します】

4 国立環境研究所動画チャンネル

URL:https://www.youtube.com/user/nieschannel【外部サイトに接続します】

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