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2024年3月26日

国環研ロゴマーク
福島地域協働研究拠点が、高校生との対話プログラム「環境カフェふくしま」活動報告会を開催
-3年目のテーマは「自分たちが理想とする脱炭素社会とは?」-【終了しました。】

(筑波研究学園都市記者会、環境省記者クラブ、環境記者会、福島県政記者クラブ、郡山記者クラブ同時配付)

2024年3月26日(火)
国立研究開発法人国立環境研究所
福島地域協働研究拠点
地域協働推進室
 

 国立環境研究所福島地域協働研究拠点(以下「福島拠点」という。)は、2021年度から福島県立安積黎明高校とともに、対話で環境問題について学び合う「環境カフェふくしま」を毎年実施してきました。2024年3月28日(木)、この「環境カフェふくしま」の今年度の活動報告会を「2030年に郡山市が温室効果ガス50%削減(2013年度比)を実現するために◯◯◯◯の観点からの提案」というテーマで、福島県環境創造センターにおいて開催します。
 

1. 背景と目的

国立環境研究所は、東日本大震災の直後から、放射性物質の動態解明や放射性物質に汚染された廃棄物の処理などに関する「災害環境研究」を進め、2016 年4月には、福島県環境創造センター(福島県三春町)内に福島支部(現:福島拠点)を開設し、地域と協働した災害環境研究に取り組んできました。

「環境カフェふくしま」を実施された写真1

東日本大震災から13年がたち、福島県でも放射能汚染の問題に加え、気候変動や大震災後も頻発する自然災害への取り組みが求められるようになりました。こうした、現在の環境問題の影響を大きく受ける10代と対話を行い、科学技術リテラシーを育む場として、次世代を担う高校生と環境問題について考えるプログラム「環境カフェふくしま」を実施してきました。この活動の成果として、参加高校生が今年度のテーマ「自分たちが理想とする脱炭素社会とは?」で行った活動について発表し、研究者らと意見交換を行う、2023年度「環境カフェふくしま」活動報告会を開催します。

「環境カフェふくしま」を実施された写真2

■2023年度「環境カフェふくしま」 [年間テーマ]自分たちが理想とする脱炭素社会とは? [活動報告会テーマ]2030年に郡山市が温室効果ガス50%削減(2013年度比)を実現するために◯◯◯◯の観点からの提案

2. 2023年度「環境カフェふくしま」活動報告会の概要

■開催日時 2024年3月28日(木) 11時00分~15時00分
■開催場所 環境創造センター交流棟2F 学習室A(福島県田村郡三春町深作10-2)
■参加者
-安積黎明高校化学部 10名程度
-国立環境研究所 10名程度
-他 自治体職員等(予定)

■プログラム

開始時刻

実施時間(分)

内容

11:00

20

開会あいさつ/プログラム概要説明

11:20

45

高校生からの活動報告

12:05

10

講評・コメント

12:15

60

休憩

13:15

95

全体での意見交換

14:50

5

全体まとめ~講評・コメント~

14:55

5

閉会あいさつ

※全体で3時間弱(休憩別)を予定

昨年度の活動報告会の様子の写真1
昨年度の活動報告会の様子の写真2
昨年度の活動報告会の様子の写真3
昨年度の活動報告会の様子の写真
昨年度の活動報告会の様子の写真4

3. 「環境カフェふくしま」について

「環境カフェふくしま」は、「環境カフェ*」をベースに、福島県独自の環境問題等に関して専門家が提供する話題について、高校生などの次世代を担う若年層と対話する、2021年度から始まったプログラムです。
福島拠点は、「環境カフェふくしま」を「環境問題にアプローチする感覚(センス)を育む場」と位置づけ、安積黎明高校化学部との対話の場として定期的に開催してきました。環境問題にアプローチする感覚(センス)は科学的発想に不可欠であり、環境問題に対してだけでなく、物事を観察し、理解し、本質を見極める基盤となるものです。
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故後、科学技術リテラシーの必要性が強く求められていますが、科学と社会の問題が色濃く存在する福島県であっても、それを学ぶ機会は非常に限られています。
「環境カフェふくしま」では、研究者との対話の中で、これからともに様々な課題に取り組んでいく高校生が問いを立てる力、質問力、探求力、観察力、理解力などの問題にアプローチする感覚(センス)を下支えする科学技術リテラシーを身につけることを目的としています。

*環境カフェ
国立環境研究所シニア研究員・多田満氏が発案した、専門や職業の枠を超えた市民(高校生や学生も含む)の交流による環境(研究)に関する社会対話(環境対話)の手法です。サイエンスカフェで取り上げるような科学的な研究成果による知見と人文科学(文学)や生活感覚などを取り入れることで、環境研究についてより身近なものとしての理解と共感を得ることを目的としています。
 

4. 発表者

本報道発表の発表者は以下のとおりです。
国立環境研究所 福島地域協働研究拠点
研究グループ長 林 誠二
地域協働推進室

5. 問合せ先

【福島拠点・現地取材に関する問い合わせ】
国立研究開発法人国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 広報担当
fukushima-po(末尾に@nies.go.jpをつけてください) 

【報道に関する問合せ】
国立研究開発法人国立環境研究所 企画部広報室
kouhou0(末尾に”@nies.go.jp”をつけてください)

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