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2015年11月13日

受賞のお知らせ ~ 河地 正伸 室長らが日本微生物資源学会ポスター賞を受賞

概要

受賞者氏名: 河地 正伸,山口 晴代,佐藤 真由美,Noel Kawachi Mary-Helene(生物・生態系環境研究センター)
賞の名称:  ポスター賞
授賞機関:  日本微生物資源学会
受賞年月日: 2015年9月10日
受賞対象:  NIES藻類コレクション2014年度活動報告,日本微生物資源学会代第22回大会, 同予稿集 , 36-37,2015

左から 佐藤高度技能専門員、山口研究員、河地室長、Noel高度技能専門員
(生物・生態系環境研究センター 生物資源保存研究推進室)

ひとこと

 「日本微生物資源学会第22回大会」において、「NIES藻類コレクションの2014年度活動報告」と題するポスター発表が評価され、ポスター賞を受賞しました。

 NIES藻類コレクションでは現在、シアノバクテリアや緑色植物を中心に2,505株の藻類培養株が利用可能で、2014年度実績で年間1,118株が国内研究者を中心に海外の研究者にも利用されています。また、2014年度は新規に過去最多の355株の寄託がありましたが、2013年10月より運用しているタブレット端末を利用した継代培養株管理システムを活用し、効率的な培養管理を進めています。さらには、藻類保存株の付加情報整備の一環としてシアノバクテリアのゲノム情報の解読や不等毛藻における脂肪酸組成の分析も進めています。

 今後は藻類保存株の付加情報整備をさらに進めるとともに、細胞凍結保存の困難な株の生存率向上に関する研究を行ない、研究者に広く利用される藻類カルチャーコレクションを目指していきたいと考えています。

微生物系統保存施設(NIES藻類コレクション)紹介

 本施設は、1983年に環境問題に関係する微生物の系統保存を行うことを目的として設立されました。様々な微細藻類、原生動物、および絶滅危惧藻類の系統保存を行い、研究、開発、教育のために分譲しています。また、環境問題解明やその他の基礎、応用研究に重要な培養株の寄託を受け付けています。

【微生物系統保存施設】
http://mcc.nies.go.jp/ 

培養室へ続く廊下は宇宙船のような雰囲気。受賞者写真はこの奥の部屋で撮影しました。
シャジクモ類株がずらりと並ぶ培養室。温度や光の強さの管理が重要です。
培養室2
試験管に入った藻類がズラリと整理されて並んでいます。
カプセル保存
壊れやすい藻類は、カプセルに入れて保存します。
巨大なタンクが並ぶ部屋。液体窒素の中で藻類が生きたまま凍結保存されています。
タンクから収納ケースを取り出すところ。軽々と持ち上げているように見えますが、かなり重たいそうです。
クンショウモ
ミカヅキモ

リンク

【組織紹介-生物・生態系環境研究センター】
http://www.nies.go.jp/sosiki/biology.html

【微生物系統保存施設】
http://mcc.nies.go.jp/ 

【株の分譲・注文について】
http://mcc.nies.go.jp/aboutOnlineOrder.do

【環境儀 NO.27-研究者:竹中 明夫/河地 正伸/小熊 宏之】
科学の目で見る生物多様性 - 空の目とミクロの目