- 予算区分
- 基盤研究(C)
- 研究課題コード
- 2224CD012
- 開始/終了年度
- 2022~2024年
- キーワード(日本語)
- 害鳥
- キーワード(英語)
- pest birds
研究概要
SDGs 達成へ様々な取組が推進される中、その陰で、有害生物との軋轢のように取り残されている課題もある。本研究では、水鳥によるレンコン食害を題材に、従来の防鳥網の代替として試作中の対策機器を広域で運用できるよう発展させた、農家らも参画して制御するバーチャルネット・ネットワークを開発する。追払い対象のハス田へ飛来した水鳥をサンクチュアリとなるハス田へ誘導することで、農業も野鳥も取り残さない持続可能な共存フィールドを構築し、鳥害対策と野鳥の生息場の保全という相対する課題の対立を解消する方策を提案する。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
防鳥網に代わる非物理的な仮想網であるバーチャルネット(以下「VN」。)を開発する。追払い対象地(収穫前圃場の田面)への追払い対象種の飛来を鳴き声で検知し、鳥が嫌う忌避信号を照射して、特定の鳥種のみを追払う。制御アルゴリズムの開発・試験(2022 年度)を行ったのち、現地実証(2023-2024 年度)を行う。自動撮影カメラによる水鳥の飛来数や追払い時の行動調査や、収穫時の立会いによるレンコン被害量の計量調査により、その有効性を検証する。
今年度の研究概要
VNの試作品の開発と試験農地における稼働試験を通じて制御アルゴリズムの開発を行う。
外部との連携
課題代表者:筑波大学生命環境系 徳永幸彦准教授
課題代表者
小熊 宏之
- 生物多様性領域
生物多様性保全計画研究室 - 室長(研究)
- 工学
- 農学