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2016年10月31日

福島県環境創造センターグランドオープン開催報告

【行事報告】

渡會 貴之

写真1
写真1 記念式典テープカット

 福島県環境創造センターは、福島県が調査研究等を行っている本館、国立環境研究所福島支部(以下、福島支部)と日本原子力研究開発機構(以下、JAEA)の福島環境安全センターが調査研究等を行っている研究棟、教育・研修・交流機能を担う交流棟(以下、コミュタン福島。県内中学生の命名した愛称です)の3棟により構成されています。施設整備は福島県により進められ、本館は平成27年10月、研究棟は平成28年4月に開所し、今年7月に交流棟の整備が終わり、3棟全てが開所したのを記念し、福島県環境創造センターグランドオープンとして、記念式典及び記念イベントが開催されました。7月21日(木)には記念式典、7月23日(土)、24(日)には記念イベントが開催されました。記念式典には、福島県知事、国立環境研究所・JAEA両機関の理事長が出席し、環境省副大臣、地元の三春町町長、田村市長等多くの来賓をお迎えして盛大に執り行われました。(写真1)

 7月23日、24日の記念イベントは一般の方を対象としたオープニングイベントで、世界で2カ所目の全球投影型シアター(写真2)のあるコミュタン福島の公開や、本館、研究棟の見学ができる施設見学ツアー、研究者とコミュニケーションをとりながら学べるサイエンスカフェ等が行われました。その中で、福島支部は施設見学ツアー、サイエンスカフェ等を企画いたしました。施設見学ツアーは、日頃は公開していない本館、研究棟の見学ができ、また、どの様な研究を行っているかの説明が聞けることもあり、子どもから大人まで多くの方々にご参加いただきました。(写真3)サイエンスカフェも予想以上に多くの方にご参加いただき大盛況で終えることができました。記念イベント全体では5056名(23日2093名、24日2963名)と、福島県環境創造センターがいかに地元の方から注目されている施設かを実感することができました。

写真2
写真2 全球投影型シアター
写真3
写真3 施設見学ツアー

 震災から5年余りが経ち、福島県では除染事業や復興事業、避難地域の指定解除も進みつつありますが、放射性物質による環境汚染への不安はまだまだ解消されていないと思われます。こうした状況の中で地元のニーズにも応えられるよう、福島支部としては、JAEA、福島県ともそれぞれの強みを活かして協力し、一体となって環境の回復・創造に向けて努力を重ねて参ります。引き続き皆様のご支援ご協力をいただければ幸いです。

(わたらい たかゆき、福島支部 管理課)

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