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2016年4月30日

「第31回全国環境研究所交流シンポジウム」報告

【行事報告】

企画部研究推進室

 全国環境研究所交流シンポジウムは、「環境研究に関する研究発表、意見交換を通じて地方環境研究所と国立環境研究所の研究者間の交流を図り、共同研究等の新たな展開に役立てると共に、環境研究の一層の推進を図る」ことを目的に、第1回の昭和61年以来、毎年度の第4四半期に開催されているものです。第31回目となる今回は、「ネットワークで推進する地域環境研究」と題し、平成28年2月18~19日に当研究所の大山記念ホールで開催され、両日の延べ数で51機関148名の参加がありました。

 1日目は住理事長による開会挨拶と太田志津子環境省環境研究技術室長の来賓挨拶とがあり、それに引き続いて「大気汚染研究の最前線と研究ネットワークの役割」のセッションで4つの講演、「研究ネットワークを活用した気候変動緩和・適応へのアプローチ」のセッションで5つの講演、合計9つの講演が行われました。2日目は、「緊急時ネットワークと有害物質モニタリング」のセッションで4つの講演、「ネットワークを活用した環境研究推進のこれまでとこれから」のセッションで4つの講演が、それぞれ行われました。最後に総合討論が行われ、原澤理事の閉会挨拶で終了しました。講演題目と発表者については下をご覧ください。

 地方環境研究所と国立環境研究所の研究者が一堂に会し、研究や行政の最新動向を共有し議論する貴重な機会となりました。ご講演いただいた皆様や、企画・運営にご協力いただいた方々に深く感謝申し上げます。

写真1
写真2

《第31回全国環境研究所交流シンポジウム講演題目と発表者》

セッション1: 大気汚染研究の最前線と研究ネットワークの役割  
座長:森野悠

(1)「PM2.5汚染の現状、取組、課題を俯瞰する」
○大原利眞(国立環境研究所)
(2)「PM2.5中の有機マーカー成分の測定について」
○熊谷貴美代1・田子博1・齊藤由倫1・飯島明宏2・工藤慎治21群馬県衛生環境研究所・
2高崎経済大学)
(3)「日本の大規模港湾周辺で捕集されたPM2.5の発生源解析」
○中坪良平1・堀江洋佑1・浦西克維2・池盛文数3・西村理恵4・松岡靖史5・菅田誠治61兵庫県環境研究センター・2奈良県景観・環境局・3名古屋市環境科学調査センター・4大阪府立環境農林水産総合研究所・5北九州市環境科学研究所・6国立環境研究所)
(4)「PM2.5研究ネットワークとしての国立環境研究所と地方環境研究所等とのII型共同研究」
○菅田誠治(国立環境研究所)

セッション2: 研究ネットワークを活用した気候変動緩和・適応へのアプローチ 
座長:花崎直太

(5)「研究ネットワークを活用した地域における気候変動適応へのアプローチ」
○肱岡靖明(国立環境研究所)
(6)「岩手県におけるヒトスジシマカの分布と生息条件の解析」
○佐藤卓1・千﨑則正1・西井和弘2・小泉英誉11岩手県環境保健研究センター・2沿岸広域振興局大船渡保健福祉環境センター)
(7)「富山県における温暖化に関する調査研究」
○初鹿宏壮1・相部美佐緒1・木村富士男21富山県環境科学センター・2筑波大学)
(8)「埼玉県における温暖化適応策への取り組み」
○嶋田知英(埼玉県環境科学国際センター)
(9)「生態系サービスを考慮した緩和策・適応策の広域評価」
○大場真(国立環境研究所)

セッション3: 緊急時ネットワークと有害物質モニタリング
座長:肴倉宏史

(10)「緊急時環境調査機関ネットワークの構想について」
○中島大介・中山祥嗣(国立環境研究所)
(11)「農業用廃プラスチックの再利用に向けて」
上出光志1・白井康裕2・山田敦3・○丹羽忍41北海道立総合研究機構 工業試験場・2北海道立総合研究機構 十勝農業試験場・3北海道立総合研究機構 林産試験場・4北海道立総合研究機構 環境科学研究センター)
(12)「アスベスト除去工事における大気中へのアスベスト飛散監視調査」
○藤原亘・中坪良平・松村千里・平木隆年(兵庫県環境研究センター)
(13)「緊急時土壌汚染調査用の迅速スクリーニングの開発」
○宮脇崇(福岡県保健環境研究所)

セッション4: ネットワークを活用した環境研究推進のこれまでとこれから   
座長:竹中明夫

(14)「沿岸海域環境に係わる共同研究について」
○牧秀明1・飯村晃2・二宮勝幸3・佐々木久雄41国立環境研究所・2千葉県環境研究センター・3横浜市環境科学研究所[現・横浜市環境創造局]・4宮城県保健環境センター[現・NPO法人・環境生態工学研究所])
(15)「オープンソースGISを用いたエゾシカ関連情報の可視化・閲覧システムの作成」
○濱原和広1・小野理1・福田陽一朗1・宇野裕之1・稲富佳洋1・山田浩二21道立総合研究機構環境科学研究センター・2北海道エゾシカ対策課)
(16)「環境問題の科学リテラシー向上を目指した環境学習における地環研ノウハウの活用」
○齊藤由倫・田子博(群馬県衛生環境研究所)
(17)「地方環境研究所における国際環境協力-埼玉県環境科学国際センターの事例から-」
○高橋基之(埼玉県環境科学国際センター)

総合討論



詳しい内容は、予稿集全文でご覧になれます。
http://tenbou.nies.go.jp/science/institute/region/joint_zkksympo2015.pdf

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