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「理数博士教室」 開催報告

【研究所行事紹介】

企画部 広報・国際室

 8月6日(水)から8日(金)までの3日間,茨城県教育委員会主催の平成20年度未来の科学者育成プロジェクト事業 「理数博士教室」 (昨年度まで 「ミニ博士コース」) が実施されました。同事業は茨城県内の研究機関での学習を通して,科学への興味・関心を高め,未来を担う児童生徒の育成を図ることを目的としています。国立環境研究所は全面的にこれに協力し,水土壌研究領域の牧秀明主任研究員の指導下で 「ため池の水質調査」コースを実施し,県内の中学生5名が参加しました。

 コースでは所内の複数の池から水を採取し,ろ過やクロロフィル分析,化学的酸素消費量 (COD)分析など水質調査のための様々な分析方法を学びました。さらに実際に測定した結果を比較することにより,ため池の水質環境を科学的な方法により知るという経験ができたようです。

 参加した生徒さんは好奇心旺盛で,実験機器の説明を行うと,先を争って分析にチャレンジする元気な姿が印象的でした。12月にはここで習得した内容をレポートにまとめて発表する機会があるそうです。大変暑い3日間でしたが,国環研で過ごした経験を通して,科学の面白さや楽しさを感じていただくことができたと思います。

水面下数十cmの深さの水を試料ビンに採取する
池の水を吸引した後の濾紙を慎重にはがす
気づいたことはその場で記録