2015年3月31日
国立環境研究所における「有害大気汚染物質の
リスク評価手法に関する研究」のあゆみ
国立環境研究所では、環境リスクとその評価・管理の方法に関する様々な研究を行ってきました。ここでは、その中から、大気中に存在する有害化学物質のリスク評価手法の開発と遺伝子導入動物の開発・活用に関する実験的研究のあゆみを紹介します。
年度 | 課題名 |
---|---|
1995 ~ 1999 | 環境モニタリング手法開発のための基盤技術研究(*1) |
2000 ~ 2002 | トランスジェニックゼブラフィッシュを用いた複合汚染水の総合的毒性評価法の開発(*2) |
2001 ~ 2005 | リスク管理へのバイオアッセイ手法の実用化 |
2002 ~ 2004 | 遺伝子欠損マウスを用いた大気からの変異原物質曝露の鋭敏な検出と影響評価(*2) |
2003 ~ 2005 | 遺伝子組換え生物の開放系利用による遺伝子移行と生物多様性への影響評価に関する研究(*3) |
2005 ~ 2006 | 大気中の変異原物質に対して加齢動物が示す感受性の定量的評価(*2) |
2006 ~ 2010 |
発がん性評価と予測のための手法の開発 |
2008 ~ 2010 | 環境化学物質の生殖細胞に対する遺伝毒性リスク評価法の開発に関する研究(*4) |
2009 ~ 2011 | 都市大気中の浮遊粒子成分が動物体内で示す変異原性と次世代影響の評価(*2) |
2011 ~ 2015 |
化学物質の作用機序に基づく生物試験手法の開発 |
2013 ~ 2013 |
過去の大気浮遊粒子曝露が現在の肺がん発症等の健康リスクに及ぼす影響の評価(*2) |
*1 科学技術振興機構重点研究支援協力員派遣事業
*2 文部科学省(日本学術振興会)科学研究費補助金
*3 環境省地球環境研究総合推進費
*4 環境省地球環境保全等試験研究費(公害防止等試験研究費)
本号で紹介した研究は、以下の機関、スタッフにより実施されました(所属は当時、敬称略、順不同)。
研究担当者
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国立環境研究所青木康展、松本理、天沼喜美子、橋本顯子、佐藤陽美、長屋雅人、中村卓、中島大介、後藤純雄、柳澤利枝、中杉修身、白石寛明
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共同研究者能美健彦(国立医薬品食品衛生研究所)、増村健一(国立医薬品食品衛生研究所)、山本雅之(東北大学大学院)、武田洋幸(東京大学大学院)、天沼宏(理化学研究所)、内山巌雄(京都大学大学院)
-
「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」の検討に参画頂いた先生方
目次
- 大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~環境儀 NO.56
- 大気中の有害化学物質のリスクを評価するためにInterview 研究者に聞く
- コラム1突然変異と発がん
- コラム2細菌を用いた突然変異検出法と遺伝子導入動物を用いた突然変異検出法
- コラム3大気中の有害化学物質
- コラム4動物実験データに基づく発がんリスク評価
- みんなが曝露されている? ─リスク評価の重要性Summary
- 化学物質:リスク評価からリスク管理へ研究をめぐって
- 過去の環境儀から
- PDFファイル環境儀 NO.56 [3.7MB]
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)に係るフロー図
目次
- 大気環境中の化学物質の健康リスク評価~実験研究を環境行政につなげる~環境儀 NO.56
- 大気中の有害化学物質のリスクを評価するためにInterview 研究者に聞く
- コラム1突然変異と発がん
- コラム2細菌を用いた突然変異検出法と遺伝子導入動物を用いた突然変異検出法
- コラム3大気中の有害化学物質
- コラム4動物実験データに基づく発がんリスク評価
- みんなが曝露されている? ─リスク評価の重要性Summary
- 化学物質:リスク評価からリスク管理へ研究をめぐって
- 過去の環境儀から
- PDFファイル環境儀 NO.56 [3.7MB]
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)
- (参考資料)「今後の有害大気汚染物質の健康リスク評価のあり方について」(改定版)に係るフロー図