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2014年6月30日

市民参加型モニタリング調査

コラム

 市民参加型のモニタリングは多くの目を必要とするモニタリングに威力を発揮します。2008年の国際サンゴ礁年を機に、ダイバー、NPOや研究者のネットワークが作られ、精力的なモニタリング活動を行っています。

 例えば「北限域の造礁サンゴ分布調査プロジェクト」では一般ダイバーと研究者の共同調査により、太平洋側の分布北限といわれている伊豆半島・三浦半島・房総半島に分布する造礁サンゴの実態をできる限り把握し、設定したモニタリングサイトの経年変化を調べています。

 また「日本全国みんなでつくるサンゴマッププロジェクト」は、日本全国のダイバーやスノーケリングを楽しんでいる人々に、全国各地で観察した「サンゴの分布情報」、「白化情報」、「産卵情報」についての情報を提供してもらい、その情報をもとに日本全国のサンゴの分布や異変を明らかにするものです。このプロジェクトでは、ウェブサイトを通じてサンゴに関する情報を広く集めています。2013年には、サンゴマップからサンゴの白化情報を集めることができ、データから水温と白化との関係を解析することができました。

 これらの取り組みにより、市民にサンゴ礁に対する関心を深めてもらうとともに、広域での継続的なサンゴ礁のモニタリングが可能になることが期待されます。

「日本全国みんなでつくるサンゴマップ」ホームページ
2013年夏に投稿されたサンゴの白化報告の例

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