ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2018年8月1日

公開シンポジウム2018の開催報告

地域環境研究センターの活動報告

国立環境研究所 公開シンポジウム2018を、平成30年6月15日(金)に神戸の神戸新聞松方ホールにて、東京では6月22日(金)にメルパルクホールにおいて開催しました。

今回はテーマを「水から考える環境のこれから」とし、水を通して考える地球上の様々な環境問題を、また「自ら考える」ともかけてご来場の皆さまに問いかけをさせていただきながら、講演やポスターセッションでお伝えしました。

私たち地域環境研究センターからは、シンポジウム全体の司会進行を永島主任研究員が務め、越川海室長による講演と、近藤主席研究員、篠原主任研究員によるポスター発表を行いました。


シンポジウム会場入り口(神戸新聞 松方ホール)

神戸会場の松方ホールは窓の外に海や船が見え、床は渦潮模様の絨毯という、水がテーマの今回にぴったりの会場でした。

ご来場の皆さまへお渡しする要旨集などは、研究所オリジナルのヒアリエコバック(生物センター五箇室長デザイン)に入れています。

東京会場のメルパルクホールには、お暑い中にもかかわらず開場とともにたくさんの方にご来場いただきました。

当センターの永島達也主任研究員(大気環境モデリング研究室)が司会進行を務めました。

渡辺知保理事長による開会挨拶で研究所の概要、環境問題に関する現状や問いかけがあり、いよいよ講演が始まります。

[講演]
うみは宝もの -海底鉱物資源開発と海洋環境保全の両立に向けた取り組み-
越川海(海洋環境研究室)

国立環境研究所の生物・リスク・地域の3センター共同で開発してきた海底鉱物資源開発に伴う環境影響評価技術(内閣府SIP次世代海洋資源調査技術、平成26~30年度)の紹介を行いました。我が国周辺の海底鉱物資源開発の最新動向について解説するとともに、実用化が進められつつある水中ポンプを用いた資源回収プロセスにおける海水への重金属類の溶出及び生物影響の可能性の有無について実験結果をお示ししました。また、資源開発現場の実用的な水質モニタリング手法として、本研究課題で開発した洋上バイオアッセイという技術を紹介しました。講演後のポスターセッションでは多くの方々からご質問やご意見を頂き、今後さらに研究を進めていく励みになりました。
 

発表スライドはこちら[PDF:40.2MB]
要旨集はこちら[PDF:683KB]
講演の様子(動画)はこちら(ただいま準備中です。2018年8月1日現在)
 

越川海室長の講演、海底鉱物資源の開発に伴い、海の生態系に影響が出ないようにするためには?鉱物と生物、二つの宝もののためにできる研究とは。

「黄金の国ジパング」というキーワードの冒頭から、海底の話、洋上での試験方法の話に引き込まれます。

講演後の質疑応答をテキパキと仕切る永島主任研究員。みなさん海の生態系を守る、ということにとても高い関心をお持ちです。

講演終了後のポスターセッションでも越川室長の元にはたくさんの方が質問にいらしていました。

 
[ポスターセッション]
低炭素、超高齢化の社会に対応したモビリティ開発
近藤美則主席研究員(広域大気環境研究室)

実機を前にして、モビリティの開発目的を来場者に説明する近藤主席研究員。(神戸会場)

発表ポスターはこちら[PDF:933KB]

人や社会にやさしい乗り物を追求すると、地球にもやさしい乗り物になっていきます。極小モビリティの可能性はますます広がります。(東京会場)

[ポスターセッション]
霞ヶ浦におけるリンのダイナミクス -水中におけるリン化合物の計測-
篠原隆一郎主任研究員(湖沼・河川環境研究室)

水がテーマの今回、水に関する研究をしている篠原主任研究員の元には専門的な質問や深い質問がたくさん寄せられます。(神戸会場)

発表ポスターはこちら[PDF:888KB]

篠原主任研究員の東京会場でのポスターセッションの様子。


ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。また来年もぜひいらしてください。