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2021年4月1日

地域環境保全領域

地域環境研究センターは2021年4月、地域環境保全領域に名称を変更しました

地域環境保全領域は、身近な都市領域からアジアなど広い領域までを“地域”と捉え、多様な視点から環境研究を進めています。
呼吸をし、水を飲み、海や陸からの自然の恵みを享受し、その上で社会生活を営む人間の、
基本的な環境場である「大気・水・土壌」をより良い状態に改善し保全する研究をしています。

研究成果等

[書籍]
チャニー湖に生息する魚たちの食う-食われる
発表者:金谷弦
掲載誌:大陸と日本をつなぐ自然史— 地質・生態系の総合研究最前線 —,古今書院, 40-48 (2021)

[査読付き 原著論文]
Complete genome sequence of Geobacter sp. strain SVR, an antimonate-reducing bacterium isolated from antimony-rich mine soil
発表者:Warashina T, Yamamura S.(山村茂樹), Suzuki H., Amachi S.
掲載誌:Microbiology Resource Announcements, 10 (14), e00142-21 (2021)

領域長挨拶


センター長
高見昭憲
Akinori Takami

地域環境保全領域は、歴史を紐解くとその前身において大気、水質、土壌汚染などいわゆる公害問題に関する研究を進めてきた経緯があります。「大気・水・土壌」は、過去も現在も未来も人間や生物・生態系が生存し、人々が社会活動を営むために必要不可欠な基盤です。私たちは、人為起源や自然起源の物質について、その発生・輸送・反応・消失という物質循環を理解し、「大気・水・土壌」をより良い状態に保全し、それらの持続的な利活用が可能となることを目指して調査・研究・技術開発を行います。

「地域」という言葉にはいろいろな対象が含まれます。アジア、日本、都市など空間的・社会的まとまりを指す場合や、市町村など個別・実践的な取り組みの場としての地域を指す場合などがあります。私たちは、都市スケールの課題から、日本やアジア域を対象とする領域スケールの課題など、様々なスケールの「地域」を研究対象としています。これら「地域」における様々な環境に関する課題解決を目指します。

地域環境保全領域は大気系2研究室、水・土壌系5研究室から構成されており、大気、河川湖沼、沿岸海域、土壌、陸域、環境技術など幅広い分野をカバーしています。第5期中長期計画期間(2021年から2025年度まで)において私たちは地域における課題解決を目指す研究を行います。地域の課題という応用問題の解決を目指しつつ同時に基礎・基盤的研究も大事であると考えて研究を進めます。

近年、温暖化による気候変動など地域の環境に影響をもたらす要因が多様になっています。地域環境保全領域においても、単一の課題の解決を目指すのではなく、より広い観点からの研究が重要になります。私たちは、国立環境研究所内はもとより、国内外の研究者・研究機関やステークホルダーと協力し、地域社会の持続可能性を考慮に入れ、より良い環境の創造につながる解決策を提案できるよう研究を進めます。第5期中長期計画期間において所内の様々な分野の研究者が参加する「持続可能な社会実現のための地域共創型課題解決方策の構築と支援研究プログラム」をスタートさせ、持続可能な地域社会の実現に向けて必要な研究を進めます。