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都市の気候リスク予測に資するアンサンブル実験の実施(令和 5年度)
Ensemble simulations for the climate change risk assessment in cities

予算区分
SII-11-3(3)
研究課題コード
2325BA002
開始/終了年度
2023~2025年
キーワード(日本語)
気候変動,気候モデル,極端現象
キーワード(英語)
climate change,climate model,extreme event

研究概要

戦略的研究開発課題S?-11では、従来からの気候変動の将来推計に加え、非可逆現象が生じる場合のシナリオも考慮して、世界の都市の気候安全保障リスクを評価することを目的としている。そのなかで、本研究(テーマ3サブテーマ3)を含むテーマ3では、特に大西洋子午面循環AMOCが顕著に減速したシナリオでの都市の気候変動リスクを評価することを目標としている。AMOCの減速と都市の気象災害リスクの関係を議論するためには、大規模なアンサンブル予測実験と、その出力データの都市および周辺地域へのダウンスケールおよびバイアス補正が必要となる。本研究では、CMIP6やテーマ3サブテーマ2から得られるAMOCが減速した時の海面水温偏差と海氷偏差などの予測情報を大気気候モデルMIROC6-AGCMに適切に与えて、大規模なアンサンブル予測実験を効率的に行い、アジアの3つ程度の都市を含む世界の都市において極端気象現象がどのように変化するかを評価する。また世界の都市とその周辺域における影響評価に資するために、統計的ダウンスケール・バイアス補正の手法を改良して気候シナリオを作成し、テーマ3サブテーマ1およびテーマ1,2に提供することを目標とする。研究成果は、AP-PLATなどを通して公開する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

本研究では、CMIP6やテーマ3サブテーマ2から得られるAMOCが減速した時の海面水温偏差と海氷偏差などの予測情報を大気気候モデルMIROC6-AGCMに適切に与えて、大規模なアンサンブル予測実験を効率的に行い、アジアの3つ程度の都市を含む世界の都市において極端気象現象がどのように変化するかを評価する。また世界の都市とその周辺域における影響評価に資するために、統計的ダウンスケール・バイアス補正の手法を改良して気候シナリオを作成し、テーマ3サブテーマ1およびテーマ1,2に提供することを目標とする。

今年度の研究概要

テーマ1-3と相談して、実験デザインやバイアス補正すべき変数を決定する。特にテーマ3サブテーマ2とは、AMOCが極端に減速する想定の大気海洋結合モデル実験のデザインとデータ共有の方法などに関して協議する。既存のCMIP6実験からAMOCの変化なども考慮して複数の大気海洋結合モデルを選び、その将来の海面水温変化や海氷変化の情報を大気気候モデルMIROC6-AGCMに与えて大規模アンサンブル実験を実施する。その出力データに統計的ダウンスケーリング・バイアス補正を行って気候シナリオデータを作成し、テーマ3サブテーマ1やテーマ1,2に提供する。

外部との連携

芝浦工業大学、平林 由希子(SII-3代表)

課題代表者

塩竈 秀夫

  • 地球システム領域
    地球システムリスク解析研究室
  • 室長(研究)
  • 理学博士
  • 地学,理学
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担当者