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高山から山地における紅葉の時期および色付きの強さに対する気候影響の解明(令和 2年度)
Climate effects on autumn red leaf phenology and its color brightness in alpine to mountain zones

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
2022CD021
開始/終了年度
2020~2022年
キーワード(日本語)
紅葉,気候,生物季節
キーワード(英語)
autumn leaf coloring,climate,phenology

研究概要

秋の紅葉景観は観光資源としても重要な生態系サービスである。しかし高山帯の一部では全く紅葉せずに葉が枯れ落ちてしまう現象が報告され、低地においても紅葉時期の将来的な遅れが予測されるなど、将来的な温暖化を見据えて紅葉のメカニズムの把握が必要とされている。そこで本研究は、最新鋭のマルチスペクトルドローンでの植生観測と国内の紅葉観察データの収集から、我が国における高山帯〜山地帯までの紅葉の時期と、色づきの強さを左右する気象条件(気温・日射量など)を明らかにし、将来起こりうる紅葉の変化を評価する事を目指している。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

研究初年度においては、研究機材として必要不可欠なマルチスペクトルドローンを購入する。その上で既存の定点カメラ観察サイトなど紅葉の時間変化の観測データがあるサイトから対象とする場所を選出し、ドローンを用いた植生の観測を行う。マルチスペクトル観測データに基づく植生指数などから年・個体による光合成活性の違いを測定し、定点カメラデータなどから紅葉の色づきの強さの違いを観測する。また全国の山地〜高山帯における定点カメラ観測データや航空機・衛星などのリモートセンシングデータを収集するため、対象となるデータのリストアップと次年度に向けた作業手順の検討などを行う。
次年度においては、初年度の観測結果をもとに新たなマルチスペクトルドローンによる観測データの積み上げを行う。また初年度のリストアップをもとに、本格的な定点カメラ観測データやリモートセンシングデータの収集を行う。
最終年度においては、マルチスペクトルドローンによる観測データの積み上げを行って時空間的な幅を持った観測データセットを構築する。そして次年度までで収集したデータも含めて、本格的な全国スケールでの解析作業を行い、年度末には成果の取りまとめ作業を行う。

今年度の研究概要

研究機材として必要不可欠なマルチスペクトルドローンを購入する。その上で既存の定点カメラ観察サイトなど紅葉の時間変化の観測データがあるサイトから対象とする場所を選出し、ドローンを用いた植生の観測を行う。マルチスペクトル観測データに基づく植生指数などから年・個体による光合成活性の違いを測定し、定点カメラデータなどから紅葉の色づきの強さの違いを観測する。また全国の山地〜高山帯における定点カメラ観測データや航空機・衛星などのリモートセンシングデータを収集するため、対象となるデータのリストアップと次年度に向けた作業手順の検討などを行う。

課題代表者

小出 大

  • 気候変動適応センター
    気候変動影響観測研究室
  • 主任研究員
  • 環境学博士
  • 生物学,林学,理学
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