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ヒトへの水銀曝露リスク及びその推移の予測(令和 2年度)
Assessment of future transition of health risk from mercury

予算区分
BA 環境-推進費(委託費) SII-6
研究課題コード
2020BA003
開始/終了年度
2020~2020年
キーワード(日本語)
水銀,リスク評価
キーワード(英語)
mercury,risk assessment

研究概要

本研究では、ヒトへの水銀曝露およびそれに伴う環境リスクを推定・評価する。具体的には、気候変動や人為的対策に伴う水銀曝露の時間的・空間的・シナリオ的推移を明らかにするため、全球モデルで計算された各地域での海産物中の水銀濃度から推定曝露量を求めて存在形態別及び曝露経路別のリスク計算を行うことで健康リスクの推移を予測する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:行政支援調査・研究

全体計画

本研究では、気候変動や人為的対策に伴う水銀曝露の時間的・空間的・シナリオ的推移を明らかにし、水銀曝露に伴う健康リスクとその推移を予測することを研究目的とする。
 R2年度は、水銀曝露による健康アウトカムおよび、水銀の排出から曝露へと至る曝露経路についての既往の研究知見を集約する。優先的に評価すべき曝露シナリオと健康アウトカムの範囲の選定を行う。選定範囲においての健康リスクを計算するためのデータ収集とその整理を行う。
 R3年度は、環境と海産物中の水銀濃度データにもとづき、ヒト集団の水銀曝露量を計算する。水銀濃度データの時空間的な解像度や形式と、ヒト集団の水銀曝露量の計算に必要な水銀濃度データの時空間的な解像度や形式のギャップに対応するための計算アプローチを検討・開発する。
 R4年度は、確率的リスク評価手法等を用いて集団における健康アウトカムの分布を算出する。各曝露シナリオ下での健康アウトカムの分布を比較し、健康リスクの推移を計算する。水俣条約にもとづく規制等の有効性を健康リスクの観点から定量的に比較・検討する。これにより、水俣条約の有効性評価へ貢献できる基礎情報の1つとして研究成果をまとめる。

今年度の研究概要

水銀曝露による健康アウトカムおよび、水銀の排出から曝露へと至る曝露経路についての既往の研究知見を集約する。優先的に評価すべき曝露シナリオと健康アウトカムの範囲の選定を行う。選定範囲においての健康リスクを計算するためのデータ収集とその整理を行う。

外部との連携

本研究は、環境研究総合推進費SII-6「水俣条約の有効性評価に資するグローバル水銀挙動のモデル化及び介入シナリオ策定」(研究代表者:京都大学 高岡昌輝教授)における、テーマSII-6-1「人為的活動下での水銀制御・管理技術と健康リスク予測に関する研究」(テーマリーダー:京都大学 高岡昌輝教授)における、サブテーマ2「ヒトへのヒトへの水銀曝露リスク及びその推移の予測」(サブテーマリーダー:東京工業大学 高橋 史武)の分担研究者として実施する。

関連する研究課題

課題代表者

林 岳彦

  • 社会システム領域
    経済・政策研究室
  • 主幹研究員
  • 理学博士
  • 生物学
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