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CryoSpray ESI + TimsTOFを用いた不安定な有機硫酸エステル化合物の分析(令和 2年度)
Structural elucidation of unstable organosulfates originating from a-pinene oxidation using CryoSpray ESI coupled to high resolution ion mobility mass spectrometry (timsTOF)

予算区分
LA 共同研究
研究課題コード
2020LA001
開始/終了年度
2020~2020年
キーワード(日本語)
二次有機エアロゾル,酸性度,有機硫酸エステル,イオン移動度,飽和濃度
キーワード(英語)
Secondary organic aerosol,Acidity,Organo sulfate,Ion mobility,Saturation concentration

研究概要

所内公募A「二次有機エアロゾル中の低揮発性成分の生成過程の研究」(H30〜R2年度)において、硫酸酸性シード粒子存在下では、中性シードの場合に比べ、二次有機エアロゾルの生成収率が高くなる傾向を捉え、有機硫酸エステル類の生成が寄与していると予想している。本研究では、酸性シード粒子存在下でα-ピネンのオゾン反応やOH反応で生成すると考えられる有機硫酸エステル類の構造を、沖縄科学技術大学院大学の最先端機器のCryoSpray ESI+TimsTOFを用いて決定し、それら有機硫酸エステル類の飽和蒸気圧濃度を推定し、SOA生成モデルの精緻化に役立てる。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

硫酸酸性シード粒子あるいは硫酸アンモニウム(中性)シード粒子存在下での、α-ピネンのオゾン反応およびOH反応で生成する二次有機エアロゾルをフィルターに捕集して、メタノールもしくはアセトニトリルで抽出後、CryoSpray ESI+TimsTOFを用いて、有機硫酸エステル類を検出、構造の決定を行う。決定した構造をもとに、それら有機硫酸エステル類の飽和蒸気圧濃度を推定する。

今年度の研究概要

硫酸酸性シード粒子あるいは硫酸アンモニウム(中性)シード粒子存在下での、α-ピネンのオゾン反応およびOH反応で生成する二次有機エアロゾルをフィルターに捕集して、メタノールもしくはアセトニトリルで抽出後、CryoSpray ESI+TimsTOFを用いて、有機硫酸エステル類を検出、構造の決定を行う。決定した構造をもとに、それら有機硫酸エステル類の飽和蒸気圧濃度を推定する。

外部との連携

沖縄科学技術大学院大学Jumpsによる共同研究。沖縄科学技術大学院大学機器分析セッション、山内一夫博士、飯沼賢輝博士との共同研究

課題代表者

猪俣 敏

  • 地球システム領域
    地球大気化学研究室
  • 主席研究員
  • 博士(理学)
  • 理学 ,化学
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担当者