- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 1919BY015
- 開始/終了年度
- 2019~2019年
- キーワード(日本語)
- 底質毒性,優良試験所基準,ヨコエビ,定量的構造活性相関
- キーワード(英語)
- Sediment toxicity,Good Laboratory Pracitice,Amphipod,Quantitative Structure Activity Relationship
研究概要
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)では、既存化学物質を含むすべての化学物質について、スクリーニングを⾏い、優先的に評価を⾏うべき化学物質(優先評価化学物質)を絞り込み、より詳細なリスク評価を迅速かつ着実に実施し、リスクが⾼いと認められた場合には、第⼆種特定化学物質に指定するなど、より詳細なリスク評価の結果に応じた適切な措置を講じることとしている。
しかしながら、難⽔溶性、揮発性、着⾊性等の性質を持つ化学物質はリスク評価が困難であり、これらの試験困難物質への対応⽅法について、OECD からガイダンス⽂書(OECD Guidance Document No.23等)が発⾏されている。⼀⽅で、これらの試験困難物質の試験⽅法及び試験⽅法に係る材料等が技術の進歩に伴い⽇々改善されているため、OECD Guidance Document No.23についても改訂が検討されており、改訂案に対して有効性及び操作性等についての検討が必要である。そのため、本検討業務では、これらについて実験的な検討や⽂献調査、試験機関の⽀援・査察などを実施する。
また、2万以上存在する一般化学物質の中には、相当程度の水系曝露量があっても、有害性情報を得るための試験が行われていない化学物質が多く存在している。しかしながら、これら全ての化学物質に対し手有害性試験を実施することは困難である。そのため、既存分検討から有害性情報を収集・整理することによる有害性評価の検討や、化学物質の構造式や部室科学的性状から生物学的活性を予測する定量的構造活性相関(QSAR: Quantitative Structure Activity Relationship)、及び構造類似物質等から毒性を予測する手法等、代替法の検討が求められている。本業務ではこれらの検討も実施する。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
本業務では、1)難水溶性化学物質の有害性評価試験法としての底生生物試験法として現在使用されているユスリカ以外の生物種として、北米、欧州で使用されているヨコエビを用い、生物種や試験法の標準化・統一化を図り、OECD Test Guidelineへの提案に向けた試験法を開発する。2)環境省が実施するスクリーニング評価等に供するための一般化学物質等の有害性情報を収集・整理するとともに、それでも有害性情報を得ることが困難である物質について有害性を評価する方法を検討する。3)リスク評価の手法等について、事業者等と情報共有するためのセミナー等の開催、4)適切な有害性を取得するために環境省が管掌する優良試験所基準(GLP: Good Laboratory Practice)制度に係る試験施設への適合性確認のための査察、適合性評価検討会実施に関する支援、5)有害性評価に係るOECDの作業部会やタスクフォースに対する業務の支援を行う。
今年度の研究概要
本業務では、1)難水溶性化学物質の有害性評価試験法としての底生生物試験法として現在使用されているユスリカ以外の生物種として、北米、欧州で使用されているヨコエビを用い、生物種や試験法の標準化・統一化を図り、OECD Test Guidelineへの提案に向けた試験法を開発する。2)環境省が実施するスクリーニング評価等に供するための一般化学物質等の有害性情報を収集・整理するとともに、それでも有害性情報を得ることが困難である物質について有害性を評価する方法を検討する。3)リスク評価の手法等について、事業者等と情報共有するためのセミナー等の開催、4)適切な有害性を取得するために環境省が管掌する優良試験所基準(GLP: Good Laboratory Practice)制度に係る試験施設への適合性確認のための査察、適合性評価検討会実施に関する支援、5)有害性評価に係るOECDの作業部会やタスクフォースに対する業務の支援を行う。