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閉鎖性海域における気候変動による影響評価及び適応策等検討業務(平成 31年度)
Prediction of Climate Change Impacts on Enclosed Coastal Sea Environment and Adaptations

予算区分
BY 環境-委託請負
研究課題コード
1919BY014
開始/終了年度
2019~2019年
キーワード(日本語)
気候変動,閉鎖性海域,影響予測,適応策
キーワード(英語)
climate change,enclosed coastal sea,impact prediction,adaptation

研究概要

「気候変動影響への適応計画」や「瀬戸内海環境保全基本計画」において、瀬戸内海をはじめとした閉鎖性海域における、気候変動がもたらす生物多様性・生物生産性への影響や適応策に関する調査研究等が推進されている。本研究では、1970 年代以降における水質や底生生物の長期変遷と気候変動影響の関係性の評価、植物プランクトンへの気候変動影響の実験的検討、数値シミュレーションモデルによる気候変動影響の将来予測を実施し、閉鎖性海域における水質や生物多様性・生物生産性への気候変動影響評価および適応策の各種検討等を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:行政支援調査・研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

瀬戸内海をはじめとする国内の閉鎖性海域の水質や生物多様性・生物生産性を対象として、気候変動影響の評価・予測を行うとともに、水環境分野における効果的な適応策について検討を進める。

今年度の研究概要

瀬戸内海を対象に先行実施した海水温・水質の長期変動の評価を伊勢・三河湾、東京湾など他の閉鎖性海域に展開し、海水温変動に関する海域特性評価並びに評価結果の妥当性の検証を行う。海水温・底質・底生動物群集構造の長期変動とそれらの相互関係を解析・データベース化し、将来の気候変動によって瀬戸内海の水質・底質環境が変化した場合の底生動物群集の応答予測を行う。瀬戸内海の優占植物プランクトン種について水温、光、栄養塩等に対する増殖応答関数を実験的に構築するとともに、環境変化と植物プランクトン種の優占種交代の関係性を培養実験・数値実験により解析し、気候変動による一次生産への影響予測に資する知見を提示する。陸域−海域モデルを用いて、RCPシナリオに基づく気候変動影響の将来予測シミュレーションを実施するとともに、脆弱海域の抽出および適応策の選定・効果評価を行う。

課題代表者

東 博紀

  • 地域環境保全領域
    海域環境研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(工学)
  • 土木工学,農学,水産学
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担当者