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海産ゴカイ類へのパーフルオロアルキル酸化合物の移行動力学の解明と予測(平成 31年度)
Transfer kinetics and its prediction of perfluoroalkyl acids to a marine sandworm species

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1719CD012
開始/終了年度
2017~2019年
キーワード(日本語)
汚染質動態とモデリング,残留性,生物蓄積,底生動物,動力学,吸収
キーワード(英語)
monitoring and modeling of pollutants behavior in environment, persistence, bioaccumulation, benthic animal, kinetics, absorption

研究概要

海産底生動物への化学物質の移行は、食糧資源としても重要な沿岸海域食物網への化学物質の入口として重要である。パーフルオロアルキル酸化合物(PFAAs)は、環境残留性が高いイオン性化合物であり、環境中動態の情報が不足している。われわれは、PFAAsの一であるPFOSの海産ゴカイ類への移行動力学をはじめて明らかにし、さらに、体内消失半減期が曝露経路で異なる可能性を示した。本研究では、一連のPFAAsを対象に、海産ゴカイ類への移行動力学を新たに明らかにし、水中および食物中濃度よりゴカイ中PFAAs濃度を予測するモデルを構築する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

PFAAsをイソゴカイに曝露させる曝露期間と、これに続いて曝露のない環境で飼育する浄化期間とからなる移行実験を行う。PFAAsを添加した海水あるいは餌により曝露する実験を、それぞれ別に行う。いずれも、定期的に採取したイソゴカイ中のPFAAs濃度の経時変化を化学分析により把握し、その動力学解析を行うことで、呼吸に際しての吸収効率と消化管での吸収効率、および体内からの消失半減期を明らかにする。平成29年度と30年度前半とに方法の確立、および条件設定のための確認実験を、30年度後半と31年度前半とに本実験を行う。並行して本実験の試料分析と解析を行い、31年度後半に移行予測モデルを構築し、結果を取りまとめる。

今年度の研究概要

海水曝露実験を中心に、実験系の検討を進め、本実験を実施する。本実験試料中PFAAsの分析、結果の解析、移行予測モデルの構築、およびとりまとめを行う。

外部との連携

熊本県立大学

関連する研究課題

課題代表者

櫻井 健郎

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(工学)
  • 工学,化学
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担当者