- 予算区分
- BY 環境-委託請負
- 研究課題コード
- 1818BY006
- 開始/終了年度
- 2018~2018年
- キーワード(日本語)
- 複合影響
- キーワード(英語)
- mixture effect
研究概要
化学物質の影響評価やリスク評価は、これまで個別の化学物質を対象として進められてきており、一般環境中で想定されるような、複数の化学物質に同時にばく露された場合の影響(化学物質の複合影響)の評価手法については、あまり検討が進んでいない。このような評価手法を確立するためには、化学物質の複数同時ばく露が野生生物に対して及ぼす相乗、拮抗等の影響を明らかにすることが重要である。
本業務は、「平成24年度化学物質複合影響評価手法検討調査業務」、平成25年度ないし29年度「化学物質複合影響評価手法確立のための生物試験実施業務」において実施した複数化学物質を対象とする生態毒性実験結果等を踏まえ、環境リスク評価における複合影響評価のあり方の検討に資することを目的として、複数の化学物質による生態毒性評価に係る実験的な検討を行うものである。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
複数の化学物質(3種以上1組)を試験対象物質として選定し、魚類、甲殻類及び藻類を用いた毒性試験を実施し、生死、発達、生長又は繁殖に関わるエンドポイントへの作用・影響の有無及びNOEC(最大無影響濃度)・LOEC(最小影響濃度)又はECx(x%影響濃度)等のデータ収集を行う。また、これらについてアイソボログラム等の手法を使って相加・相乗・相殺等の解析を行う。
平成29年度化学物質複合影響評価手法検討調査業務においてケーススタディを実施したアクリル酸エステル類及びフタル酸エステル類の2物質群について、その生態影響を対象として、化学物質の複合影響評価に係るWHO/IPCSフレームワーク(Meekら、2011)のTier 2に相当する有害性評価を試行する。
今年度の研究概要
複数の化学物質(3種以上1組)を試験対象物質として選定し、魚類、甲殻類及び藻類を用いた毒性試験を実施し、生死、発達、生長又は繁殖に関わるエンドポイントへの作用・影響の有無及びNOEC(最大無影響濃度)・LOEC(最小影響濃度)又はECx(x%影響濃度)等のデータ収集を行う。また、これらについてアイソボログラム等の手法を使って相加・相乗・相殺等の解析を行う。
平成29年度化学物質複合影響評価手法検討調査業務においてケーススタディを実施したアクリル酸エステル類及びフタル酸エステル類の2物質群について、その生態影響を対象として、化学物質の複合影響評価に係るWHO/IPCSフレームワーク(Meekら、2011)のTier 2に相当する有害性評価を試行する。