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人工林における保残伐の費用便益分析:大規模実証実験と熟議型貨幣評価の結果から(平成 30年度)
Cost-benefit analysis of retention forestry in artificial forest: from the findings of large-scale demonstration experiments and deliberative monetary valuation

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1619CD003
開始/終了年度
2016~2019年
キーワード(日本語)
環境評価,空間解析,森林,熟議
キーワード(英語)
environmental valuation, spatial analysis, forest, deliberative monetary valuation

研究概要

木材生産と他の生態系サービスを両立させる森林管理法として、保残伐(retention harvesting)が世界的に普及してきている。この保残伐を人工林に導入するための世界初の大規模実証実験が2013年から北海道空知管内の北海道有林で実施されている。本研究の目的は、保残伐の大規模実証実験を対象として、保残伐が経済的に妥当なのか、費用と便益から検証を行う費用便益分析の枠組みを構築することである。樹木の保残による逸失利益や掛かり増しになる施業コストを明らかにするとともに、保残によって増加する生態系サービスの便益を環境経済評価によって評価する。それらをGIS上で空間的に統合し、保残伐の経済的妥当性やそれを担保する保残伐の導入条 件を解明する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:政策研究

全体計画

本研究の目的は、保残伐の大規模実証実験を対象として、保残伐が経済的に妥当なのか、費用と便益から検証を行う費用便益分析の枠組みを構築することである。樹木の保残による逸失利益や掛かり増しになる施業コストを明らかにするとともに、保残によって増加する生態系サービスの便益を環境経済評価によって評価する。それらをGIS上で空間的に統合し、保残伐の経済的妥当性やそれを担保する保残伐の導入条件を解明する。

今年度の研究概要

農林業センサスなど既存のデータベースも援用しながら、樹木の保残によって生じる費用便益評価に関する実証分析および統合手法開発に取り掛かる。

外部との連携

本研究の研究代表者は北海道大学大学院農学研究院の庄子康氏である。

課題代表者

久保 雄広

  • 生物多様性領域
    生物多様性保全計画研究室
  • 主任研究員
  • 博士(農学)
  • 経済学,心理学,農学
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