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消費者基準による資源利用ネットワークの持続可能性評価とその強化戦略の研究(平成 29年度)
Designing a sustainability strategy for global resource networks from the consumption-based perspective

予算区分
AA 課題解決型
研究課題コード
1620AA021
開始/終了年度
2016~2020年
キーワード(日本語)
サプライチェーン,持続可能な資源管理,産業エコロジー,資源
キーワード(英語)
Supply chain,Sustainable resource management,Industrial Ecology,Resource

研究概要

 日本の資源利用ネットワークの持続可能性評価するグローバルサプライチェーンモデルを開発する。持続可能性に関する評価対象として,資源消費量に加え,環境影響として温室効果ガスや生物多様性などへの影響を検討し、社会影響では資源の調達リスク等に着目する。さらに,日本の技術構造(生産およびリサイクル),消費構造,貿易構造を加味した将来シナリオを構築し,シナリオ別の影響を同定するとともに,とりわけ温暖化対策の普及と資源依存とのトレードオフを回避するための資源管理方策を検討する。持続可能な資源管理方策の検討に有用な分析ツールの開発により、温暖化対策等の推進に伴う資源利用と内在するリスク要因が明らかになる事で、リスク緩和の対応策の検討を可能となり、低炭素社会と循環型社会の円滑な共生が期待される。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

 日本経済が国際サプライチェーンを通じて誘引する資源採掘量,環境影響,社会影響を含めたリスク要因を定量して可視化し,各影響の将来像をシナリオに応じて定量的に描く。これにより,将来にわたって資源等の供給制約や供給障害による影響を未然防ぐための資源管理方策を提示する事を目的とする。1年目から2年目に掛けてシナリオを組み込むモデル構造の設計と開発を行い、3年目から4年目に掛けて必要となるシナリオに応じた技術,ライフスタイル,貿易データの整備を進める。最終年は日本の資源消費から見た持続可能性の評価と改善策の定量的検証に取り組む。

今年度の研究概要

平成29年度も継続して、シナリオを組み込むモデル構造の設計と開発を行う。日本経済がサプライチェーンを通じて誘引する資源利用に伴う環境影響、社会影響を含めた多様なリスク要因の解析とその将来シナリオを定量的に描き,社会の持続可能性に資する資源管理方策を提示することを目指して、モデルの開発および解析の為の時系列データの拡充を進める。また、特徴的な資源と環境影響や他のリスク要因等を取り上げて事例分析を実施すると共に、将来の貿易構造の推計と解析を進める。

外部との連携

東京大学、東北大学、立命館大学、名古屋大学、九州大学

備考

生物・生態センター(山野 博哉、角谷 拓)、地域センター(茶谷 聡)との連携

課題代表者

中島 謙一

  • 資源循環領域
    国際資源持続性研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(工学)
  • 工学,材料工学
portrait

担当者