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実埋立環境を模擬した水銀廃棄物の長期挙動調査(平成 26年度)
Investigation of long term behavior of waste consisting of mercury under final disposal condition

予算区分
MA 委託請負
研究課題コード
1515MA001
開始/終了年度
2014~2014年
キーワード(日本語)
水銀廃棄物,水俣条約,最終処分,安定化・固型化
キーワード(英語)
Waste consiting of mercury, Minamata Convention, Final disposal, Stabilization/Solidification

研究概要

水銀に関する水俣条約においては、地球規模の水銀および水銀化合物による汚染と、それにより引き起こされる健康被害等を防止することを目的としており、条約に署名した国では水銀対策の国内整備をすすめた上で締結することが求められている。水俣条約上の水銀廃棄物は、一定量以上の水銀を含む廃金属水銀およびその化合物、水銀汚染物、水銀添加廃製品、と定義されるが、これらの適正な管理方法の確立もその一環であるといえる。本研究課題では、廃金属水銀の安定化・固型化物の処分方法の検討に向け、長期的な水銀挙動評価に資するパラメータ取得を目的として、廃金属水銀の安定化・固型化物をライシメータに埋設した埋立模擬実験を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

廃金属水銀の安定化・固型化方法ごとに、その長期溶出特性および埋立地環境下における水銀移動特性を明らかにする。得られた結果を踏まえて、安定化・固形化方法に応じた埋立工法、長期的な維持管理、モニタリング、跡地利用に求められる留意事項について提案する。

今年度の研究概要

廃金属水銀を黒色硫化水銀化した上で、硫黄ポリマーセメントで固型化した試料、および二種類の異なる低アルカリセメントでそれぞれ固型化した試料、低アルカリセメントに減水材を使用して固型化した試料の計四試料を対象に、以下の検討を実施する。
(1)長期バッチ溶出試験による埋立地内での水銀可溶化挙動の評価
有姿撹拌による長期バッチ溶出試験を通じて、低L/S比での溶出・揮散挙動に関するパラメータを得る。
(2)ライシメータによる水銀の可溶化・ガス化挙動の評価
上記4種類の供試体について埋立処分を想定した長期的な模擬実験を実施する。水銀の可溶化、ガス化および移動性について検討する。

外部との連携

環境省、エックス都市研究所

課題代表者

石垣 智基

  • 資源循環領域
    廃棄物処理処分技術研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(工学)
  • 生物工学,工学,化学工学
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担当者