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マングローブ主要構成種の地下部生産・分解プロセスと立地環境の関係(平成 26年度)
Linking root decomposing processes on mangrove soils

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1316CD005
開始/終了年度
2013~2016年
キーワード(日本語)
マングローブ,根,有機物
キーワード(英語)
mangrove, root, organic matter

研究概要

マングローブ林は、地上部のみならず地下部においても多量の有機物を蓄積することによって、炭素蓄積の場としての重要な役割を果たしている。本研究は、マングローブ林の地下部有機物蓄積機能を、その主要な供給源である根の生産・分解プロセスに注目し、樹種別、立地環境別に明らかにすることを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:モニタリング・研究基盤整備

全体計画

初年度から2年目にかけて、ミクロネシア連邦ポンペイ島および西表島の主要群落内に、地下部(根)生産分解プロセスを観測研究するための試験地を設置する。根の生産速度はイングロースコア法、分解速度はリターバッグ法を用いる。併せて、それぞれの試験地において、マングローブ立地の形成過程と地下部炭素蓄積量を明らかにすると共に、地盤高・冠水頻度・土壌水ECなどの立地環境調査を行う。2年目から4年目にかけては、設置したイングロースコアやリターバッグの回収を行い、生産量・分解量を定量的に明らかにすると共に、分解プロセスにおける有機物の化学的(質的)変化を追跡する。また、それぞれの試験地において、生産量に影響を及ぼすと考えられる窒素固定メカニズムを明らかにする。

今年度の研究概要

ポンペイ島および西表島のマングローブ林に試験地を設置する。それぞれの試験地の位置する林分の立地環境、地上部現存量、立地形成過程、地下部炭素蓄積量と蓄積速度を明らかにする。
前年度に設置したイングロースコアおよびリターバッグの回収を行い、1年目の地下部生産量および分解量を明らかにする。

外部との連携

代表: 藤本潔教授 (南山大学)
その他連携: 琉球大学、森林総合研究所

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

井上 智美

  • 生物多様性領域
    環境ストレス機構研究室
  • 主幹研究員
  • 理学博士
  • 生物学,化学
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