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根圏環境中の有害無機イオンが植物の生長に及ぼす影響の評価に関する研究(平成 25年度)
A study on the effects of inorganic toxic ions in the rhizosphere on plant growth

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1315AQ001
開始/終了年度
2013~2015年
キーワード(日本語)
酸性化,アルミニウム,マンガン,カルシウム
キーワード(英語)
acidification, aluminum, manganese, calcium

研究概要

酸性降下物の影響などによる土壌の酸性化は、根圏環境水中にアルミニウムやマンガン等の陽イオンの溶脱を引き起こす。これらのイオンは、陸生植物の根の生長抑制や細胞死を引き起こすことにより、植物根の養分や水分の吸収能を低下させ、陸域植物生態系の衰退の一因となっていると推定されている。一方、これら溶脱イオンの根に対する有害性は、環境水中のカルシウム等の共存塩類濃度や溶液中水素イオン濃度により大きく影響されることが報告されているが、その具体像は明らかではない。そこで、これら有害イオンと他の塩類等との相互作用を多様な植物種につき検証する。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

培地中のアルミニウムやマンガン等のイオン濃度が実生の根の生長および生存に及ぼす影響を調べ、さらに、培地中のカルシウム等の共存イオン濃度や水素イオン濃度が実生の根の生長および生存に及ぼす影響をいくつかの植物種につき調べる(2013〜2014年度)。さらに、多様な植物種につき同様な試験を行い、土壌の酸性化等が、自然環境下でどの程度これら植物種の動態に影響を及ぼすかを検証する(2015年度)。

今年度の研究概要

培地中のアルミニウムおよびマンガンのそれぞれにつき、これら有害イオン培地中のカルシウム等の共存イオン濃度が実生の根の生長および生存に及ぼす影響をいくつかの植物種につき調べる。

関連する研究課題
  • 0 : 生物・生態系環境研究分野における研究課題

課題代表者

戸部 和夫