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二次有機エアロゾル生成に関わる反応プロセスの研究(平成 25年度)
Study of reaction processes relevant to secondary organic aerosol formation

予算区分
AQ センター調査研究
研究課題コード
1115AQ002
開始/終了年度
2011~2015年
キーワード(日本語)
二次有機エアロゾル,環境チャンバー,液体クロマトグラフ質量分析計,エアロゾル質量分析計
キーワード(英語)
secondary organic aerosol, environmental chamber, liquid chromatograph/mass spectrometer, aerosol mass spectrometer

研究概要

有機エアロゾルの大気中での物理・化学的特性の変性プロセスを明らかにするため、室内実験で二次有機エアロゾルを生成し、AMS、LCMS、LC-TOFMS、SMPS、CCN計、KI法によるオキシダント分析など様々な分析法で生成したエアロゾルを調べ、化学組成、生成収率、吸湿性、有害成分含有率などを明らかにする。様々な前駆体有機物や反応条件による研究から、二次有機エアロゾル生成に関わる反応プロセスを明らかにし、二次有機エアロゾルの影響評価に資するデータを提供することが目標である。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

1年目、2年目には、二次有機エアロゾルの生成収率や化学組成を調べることによって、生成収率の変化と反応プロセスの関係を明らかにする。3年目以降については、所外の研究者との連携により、二次有機エアロゾルの光学特性や相状態などを調べ、エアロゾルの気候や健康への影響評価に資するデータを提供する。

今年度の研究概要

本年度は、二次有機エアロゾルの化学組成と光学特性の関係や二次有機エアロゾルの相状態について調べる。環境研において、トルエンのNOx光酸化またはα-ピネンのオゾン分解実験を行い、生成する二次有機エアロゾルのLCMS分析を行う。環境研のチャンバーで発生させた二次有機エアロゾルのサンプルは名古屋大や気象研に提供される。名古屋大において、固相抽出-LCUV吸収法、CRDS法、PSAP法などを用いて有機エアロゾル組成の極性と光学特性の関係に関する研究が行われる。さらに、気象研においては、電子顕微鏡による粒子の相状態とエイジングの関係に関する研究が行われる。

外部との連携

共同研究者:名古屋大学(持田陸宏、中山智樹)、気象研究所(足立光司)

関連する研究課題

課題代表者

佐藤 圭

  • 地域環境保全領域
    広域大気研究室
  • 室長(研究)
  • 博士(理学)
  • 化学
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