- 予算区分
- AO 分野横断
- 研究課題コード
- 1113AO001
- 開始/終了年度
- 2011~2013年
- キーワード(日本語)
- IT製品,ライフサイクル,金属,環境排出・動態・影響
- キーワード(英語)
- high-tech products, lifecycle, metals, environmental emission, behavior and effect
研究概要
今後、廃棄フローへの流入が増加し、環境排出や汚染が見込まれる液晶テレビ、携帯電話、パソコンに代表される汎用IT製品を対象としてその製品ライフサイクルにおける金属類(重金属類やレアメタル)の環境排出や動態、ヒト曝露及び土壌圏影響について対象環境を分野横断的にとらえた調査、考察を行い、製品ライフサイクルを通じた当該金属類のリスク評価と管理を適切に実施する上でのプロトタイプ研究として実施する。
研究の性格
- 主たるもの:応用科学研究
- 従たるもの:基礎科学研究
全体計画
汎用IT製品について、特に基板、電池や磁石、液晶パネルに含まれる金属類(各種重金属類・電子・磁性材料としてのレアメタル、パネルガラス中ヒ素・インジウム等)を主たる対象物質に挙げる。これらの対象物質に対して、製品調査、ライフサイクルでの排出調査・解析研究(サブテーマ1)、ライフサイクル排出に関係する環境調査・曝露解析研究(サブテーマ2)、環境中へ排出された後の水土壌圏における動態・環境影響評価研究(サブテーマ3)について実施する。
製品中金属類の環境排出や曝露、土壌中挙動における包括的な新規知見を得ることが期待される。循環Cが本研究のコーディネート役を務める予定であり、循環CとリスクCの連携部分では、製品ライフサイクルにおける環境排出と環境存在濃度との関連性、一般公衆や作業環境曝露状況について明らかにする。循環Cと水土壌領域との連携部分では、廃製品の直接排出圏である土壌中での動態や影響について明らかにする。
今年度の研究概要
プロセス挙動調査の事例蓄積を踏まえて、一般廃棄物処理における電気電子製品と含有部品・金属フローの精緻化を行う。大気粉塵中のインジウムをはじめとする金属類について、時間分解能をさらに高めたストック試料の分析を行い、傾向を把握する。土壌カラム実験による挙動評価を継続するとともに、生物学的・化学的可溶化メカニズムの基礎検討を開始する。
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