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高感度還元気化MC-ICPMS法の開発に基づく魚類中の大気由来水銀の特定(平成 24年度)
Determination of atmospheric mercury deposition in fishes

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
1113CD008
開始/終了年度
2011~2013年
キーワード(日本語)
水銀同位体,多重検出器型誘導結合プラズマ質量分析装置
キーワード(英語)
Mercury Isotope, MC-ICPMS

研究概要

産業革命以後, 化石燃料の使用や産業廃棄物の焼却などによる地球規模での水銀汚染の進行が懸念されている. 水銀は環境中で残留性が高く, 生物に蓄積されやすく, 毒性が高い金属であるために, 人間や野生動物への健康被害が懸念されている. 水銀は様々な環境中に存在するために, 生物中の水銀は一般的に地殻から地表に出てきたものであると考えられている. しかし自然界における水銀循環を考慮した場合に, 人為的に大気中に排出された水銀が地表に堆積して, 生物中に蓄積している可能性がある. そこで本研究では近年確立された水銀同位体分析を用いて, 魚類中の大気由来水銀を特定する.

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

摩周湖の魚類, そして国内に水揚げされたマグロに含まれている7つの水銀同位体を測定し, △199Hgと△201Hgが非質量依存同位体分別効果を示すかどうかを明らかにする. そして魚類中の水銀の中で大気由来の水銀を特定する.

今年度の研究概要

日本近海マグロの採集および、試料の均質化を図る。そして確立した前処理法を用いて、実試料の水銀同位体分析を実施してデータ蓄積を図る。

外部との連携

東京海洋大学

課題代表者

武内 章記

  • 環境リスク・健康領域
    リスク管理戦略研究室
  • 主任研究員
  • Ph.D
  • 地学,化学
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