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WET手法を活用した水環境管理手法の検討調査(平成 23年度)
Study/investigation of the aqueous environment control procedure by the WET program

予算区分
BY 環境-委託請負
研究課題コード
1111BY007
開始/終了年度
2011~2011年
キーワード(日本語)
全排水毒性試験,事業所排水,バイオアッセイ
キーワード(英語)
WET, industrial effluent, bioassay

研究概要

工場・事業場からの排水には低濃度であっても多種多様な化学物質が含まれている場合があり、それらの生態系への悪影響や複合影響については未知な部分が多い。安心安全な水環境を確保し、事業場排水に起因する水質汚濁および水生生物等への悪影響を未然かつ効率的に防止するために、環境影響を総和的に管理する手法としてWET(Whole Effluent Toxicity)プログラムの導入について調査検討を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:政策研究
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

生物応答手法の国内への導入に向けては、これまでの個別物質管理手法と異なる新たな水環境管理手法であることから、制度及び技術に関する課題を整理し克服していく必要があり、国内への導入にあたっての制度のあり方、運用にあたって必要となる基盤(試験機関、調査機関等)の検討、技術的な作業手順書の作成などを実施する。

今年度の研究概要

1)生物応答手法の導入に際しての制度及び運用に関して、平成22年度調査で挙げられた検討方針に基づき、生物応答手法の導入の具体化に向け、生物応答手法の導入の在り方(導入効果、導入方法等)や、生物応答手法導入の具体化に向けた枠組み(実施機関、評価機関等)について検討を行う。

2)昨年度調査で作成された技術的な作業手順書等の素案を基に、平成24年度に予定している作業手順書等の最終案の作成に向け、生物応答手法の導入に必要な手順書等の案の作成し、パイロット試験を実施する。具体的には、1)で作成された作業手順書等の実効性の確認及び修正に資するため、5機関程度にてリングテストを実施する。バイオアッセイ試験は国環研にて準備した事業場排水を試料(混合排水1試料程度)とし、国環研はゼブラフィッシュ、ニセネコゼミジンコ、藻類の3試験種、他の試験機関はゼブラフィッシュ、ニセネコゼミジンコ、藻類のうち2試験種程度について行う。また、今後の調査検討内容及び導入に向けた工程表を作成する。

3)検討委員会を設置し、検討会及び分科会を開催する。さらに、地方自治体関係者及び試験機関等からの参加者を募った「生物応答手法に関するセミナー(仮称)」を開催する。セミナーでは、カナダ、韓国で生物応答手法に係る業務・研究に携わる担当者を各1名程度招聘し、講演依頼を行う。

課題代表者

鑪迫 典久

担当者

  • 渡部 春奈環境リスク・健康領域
  • 岡 知宏
  • 松崎 加奈恵
  • 菅谷 芳雄
  • 青木 康展
  • 白石 寛明