- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0810AE003
- 開始/終了年度
- 2008~2010年
- キーワード(日本語)
- エチレン,シロイヌナズナ,ACC合成酵素,プロモーター解析
- キーワード(英語)
- ethylene, Arabidopsis thaliana, ACC synthase, promoter analysis
研究概要
シロイヌナズナの異なる生態型Col-0とWs-2はオゾン感受性が異なることが明らかになっているが、これまでの研究でその一つの原因としてエチレン発生量の違いが関係することが示されている。シロイヌナズナのエチレン生成量はエチレン合成の鍵となる酵素ACS6の量が決定していると言われている。そこで、これらの2つの生態型間におけるACS6遺伝子の発現制御様式の違いをプロモーター解析により調べる。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
2008年 シロイヌナズナの各エコタイプからACS6遺伝子のプロモーター領域を単離する。単離したプロモーターをレポーター遺伝子と融合させて遺伝子組換え植物を作製する。
2009年 前年度に作製した遺伝子組換え植物を用いてオゾン誘導性について検証する。またWs-2由来のプロモーターを上流より200bpずつ削ったクローンを作製し、これらからそれぞれ遺伝子組換え植物を作製する。
2010年 前年度に作製した遺伝子組換え植物を用いてプロモータ領域のどの部分がACS6遺伝子の発現に関与してるのかの特定を行う。
今年度の研究概要
前年度に見つかったCol-0に欠失している13塩基の配列がWs-2におけるACS6遺伝子の強い転写活性化に関与しているのかを確かめるために、Col-0のACS6プロモーターにこの領域を導入したコンストラクト、またWs-2のACS6プロモーターからこの領域を欠失させたコンストラクトを作成し、それをレポーター遺伝子(ルシフェラーゼ遺伝子)と融合させたコンストラクトを作製する。これらをそれぞれ元の宿主植物に導入した植物体を作成する。これらの植物におけるオゾン非暴露・暴露時のレポーター活性を測定することによりこの13塩基の領域の関与を調べる。
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動