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未利用リン資源の有効活用に向けたリン資源循環モデル開発(平成 22年度)
Material flow analysisi (Phosphoras)

予算区分
BE 環境-循環型社会
研究課題コード
1010BE001
開始/終了年度
2010~2010年
キーワード(日本語)
りん,産業連関分析,マテリアルフロー分析
キーワード(英語)
Phosphorus, Input-Output Analysis, Material flow analysis

研究概要

 世界的な食料需要増大、バイオ燃料生産増を受けて、リン資源の需給逼迫が懸念されているが、廃棄物中にリンが含まれることはよく知られている。このような未利用のリン資源を有効に活用するためには、リンが具体的にどのような形状でどの程度社会に流通し、活用され、廃棄物中に含まれるリンがどの程度発生し、また、資源としての再活用が可能かを明らかにすることが必要である。
 このようなことから、本研究では第一に、リンの形態別、純度別物質フローを整備することを目的とする。第二に、未利用リンの回収、再資源化技術について、それぞれ何がどのような形状・純度で回収可能で、どのために必要な資源・エネルギーはどの程度なのか調査を行う。最後にリン資源循環分析用WIO-MFAモデルを用いたシナリオ分析を行うこで、リン資源に関わる廃棄物・資源管理戦略について検討することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

第一に、経済活動に投入されるリン資源についてマテリアルフローを整備すると同時に、経済活動から排出される未利用リンについてもその回収可能性を考慮しつつ発生量と状態を明らかにする。第二に、リン関連財についてのインベントリ調査を行い、肥料、農薬、マッチ、化合物半導体原料等の生産に関わるインベントリ分析を行い、再資源化物を用いる可能性がどれほどあるのか、導入に関わる課題について検討を行うとともに、未利用リンの回収、再資源化技術について、それぞれ何がどのような形状・純度で回収可能で、どのために必要な資源・エネルギーはどの程度なのか、排水処理、酸洗浄、微生物を用いたハイドロキシアパタイト晶析法、磁気分離等の未利用リン資源の回収とアップグレードに関わるインベントリ分析を行う。最後にリン資源循環分析用WIO-MFA モデルを用いたシナリオ分析を行うことでリン資源に関わる廃棄物・資源管理戦略について検討する。

今年度の研究概要

第一に経済活動に投入されるリン資源をリン酸、肥料、黄リン、赤リン、高純度赤リン等のマテリアルフローを整備すると同時に、経済活動から排出される未利用リンについても排水、家畜糞尿、動植物性残渣、スラグ等について、その回収可能性を考慮しつつ発生量と状態を明らかにする。第二に、リン関連財についてのインベントリ調査を行い、肥料、農薬、マッチ、化合物半導体原料等の生産に関わるインベントリ分析をすすめるために業界ヒアリング、調査を行う。また未利用リンの回収、再資源化技術について、それぞれ何がどのような形状・純度で回収可能で、どのために必要な資源・エネルギーはどの程度なのか、排水処理、酸洗浄、微生物を用いたハイドロキシアパタイト晶析法、磁気分離等の未利用リン資源の回収とアップグレードに関わるインベントリ分析を行う

備考

研究代表者:松八重 一代准教授(東北大学 大学院環境科学研究科)

関連する研究課題
  • 0 : 循環型社会・廃棄物研究センターにおける研究活動

課題代表者

中島 謙一

  • 資源循環領域
    国際資源持続性研究室
  • 主幹研究員
  • 博士(工学)
  • 工学,材料工学
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