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生体鉱物形成作用により生成した金属酸化物に関する研究(平成 22年度)
Characterization of metal oxides produced by biomineralization

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0810AE001
開始/終了年度
2008~2010年
キーワード(日本語)
生体鉱物,化学形態,マンガン酸化物,鉄酸化物
キーワード(英語)
BIOMINERAL, CHEMICAL STATE, MANGANESE OXIDE, IRON OXIDE

研究概要

河川や湖沼などの水環境中に生息している微生物の中には、金属イオンを酸化や還元して金属酸化物を作るものがいる。本研究では、この生体鉱物形成作用(バイオミネラリゼーション)により生成したマンガンや鉄酸化物(生体鉱物)を表面分析やX線回折など様々な方法で分析し、その構造や化学的特性を調べるとともに、水中の金属イオンの吸着や表面反応などによって、生体鉱物形成作用および生物起源の金属酸化物が自然界の中で果たしている役割(環境影響)を明らかにする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

微生物の生体鉱物形成作用により生成したマンガン酸化物や鉄酸化物を粉末X線回折分析、X線光電子分光分析、走査電子顕微鏡観察、表面積測定など様々な方法により分析し、その生成過程と化学的特性を調べる(20〜21年度)。さらに、無機化学的に生成する金属酸化物と類似の化学組成を持つ生体鉱物の化学的特性(結晶構造、吸着特性など)の違いを明らかにし、生物起源の金属酸化物が自然環境に与えている影響について解明して行く(21〜22年度)。

今年度の研究概要

水酸化鉄鉱物(フェリハイドライト)の3価鉄イオンを還元する微生物により形成される鉄酸化物(磁鉄鉱)、2価マンガンイオンを酸化する微生物により形成されるマンガン酸化物(二酸化マンガン鉱物)の2種類の生体鉱物について、粉末X線回折分析、走査電子顕微鏡観察などの測定を行い、生体鉱物形成作用により生成したマンガンおよび鉄酸化物の物理・化学的な特性を調べ、自然環境中における生体鉱物の影響について明らかにして行く。

備考

共同研究機関:静岡県立大学環境科学研究所

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  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

瀬山 春彦