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オイラー型モデル出力との整合性の観点で見たトラジェクトリ解析手法の研究(平成 21年度)
Research for numerical methods of trajectory analyses in terms of consistency with outputs of Eulerian models

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0913AE005
開始/終了年度
2009~2013年
キーワード(日本語)
バックトラジェクトリ,保存量,発生源推定
キーワード(英語)
backward trajectories , conserved quantities, emission source estimate

研究概要

客観解析気象データの風データ等を利用したバックトラジェクトリ解析は、大気中物質の発生源推定等において大きく活用されている。しかし、その精度や適応限界は必ずしも系統的に把握されているとは言えない。本研究は、オイラー型の気象モデルの出力を基に計算したトラジェクトリの精度を詳細に分析し、また、基となる出力との整合性を調べることにより、バックトラジェクトリ解析の計算手法や適用法の問題点の有無を詳細に調べ、今後の発生源推定研究等に資することを目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

2009年度は、オイラーモデル出力の時間・空間解像度それぞれに対するトラジェクトリ結果の依存性を調べる。2010年度は、調べた依存性を元に、最低限必要と言えるオイラーモデル出力の時間・空間解像度を明らかにする。2011年度は、地上付近を除く大気で、トラジェクトリ解析による各種保存量の保存性を調べる。2012年度は、地上付近も含めて保存性を調べ、トラジェクトリ解析の適応限界について考察する。2013年度は、以上の結果をまとめて、発生源推定研等に資する具体的手法についてまとめる。

今年度の研究概要

気象モデルのデータ出力の時間・空間解像度を変化させて、それぞれに対するトラジェクトリ結果を比較し、依存性を調べる。気象モデルのデータ出力は、時間方向には計算毎ステップ、空間方向には設定空間解像度が、それぞれ上限の解像度となる。それぞれを一定法則で間引いて使用することにより、トラジェクトリの性質がどのように依存しているかをリアプノフ指数等の各種指標を利用して調べる。

関連する研究課題
  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

菅田 誠治

  • 企画部
  • 次長
  • 博士 (理学)
  • 理学 ,地学
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