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腸内細菌によるメチル水銀の分解機構の解明(平成 21年度)
Metabolism of Methylmercury by the intestinal bacteria

予算区分
AI 研究調整費
研究課題コード
0909AI001
開始/終了年度
2009~2009年
キーワード(日本語)
メチル水銀,腸内細菌,生体内変換
キーワード(英語)
Methylmercury, Intestinal bacteria , Biotransformation

研究概要

体内に取り込まれたメチル水銀(MeHg)は無機水銀へと変換され(生体内変換)、この生体内変換には腸内細菌も関与している。これまでの報告から、げっ歯類では腸内細菌によるMeHgの生体内変換は水銀の排泄促進機構と考えられる。厚生労働省はMeHgに対して感受性が高い胎児脳への影響を考慮し、妊婦を対象に魚介類等の摂取に関する注意を喚起した。本研究は腸内細菌による生体内変換を介し、妊婦を対象としたMeHgのリスク予防方法の提言を目標としている。

研究の性格

  • 主たるもの:基礎科学研究
  • 従たるもの:

全体計画

環境中の水銀耐性菌は無機水銀の還元、あるいは有機水銀の分解と無機水銀の還元により環境を浄化している。そこで、ヒトの腸内細菌株を用いてMeHgの生体内変換について比較するとともに、そのメカニズムについて検討する。また、糞懸濁液を用いてMeHgを分解する特定の菌を増殖させ、in vivoで起こりうる現象をシミュレーションする。

今年度の研究概要

ヒトの腸内細菌におけるMeHgの変換率を測定し、MeHgの生体内変換に関与している菌属/菌種を特定する。次に水銀耐性細菌のMeHg分解メカニズムを参考にし、分子生物学的手法を用いて腸内細菌によるMeHgの分解メカニズムを検討する。さらに、糞懸濁液を用いてMeHgを分解する特定の菌の増殖時のMeHgの変換率を測定する。

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  • 0 : その他の研究活動

課題代表者

永野 匡昭

担当者