ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

廃棄物分野における温室効果ガスインベントリの高度化と削減対策の評価に関する研究(平成 20年度)
Upgrading of GHG Inventory and Evaluation of Reduction Measures in Waste Management

予算区分
BA 環境-地球推進 B-071
研究課題コード
0709BA279
開始/終了年度
2007~2009年
キーワード(日本語)
廃棄物ストリーム,温室効果ガス,排出係数,削減対策,クリーン開発メカニズム
キーワード(英語)
WASTE STREAM, GREENHOUSE EFFECT GAS, EMISSION FACTOR, REDUCTION MEASURE, CLEAN DEVELOPMENT MECHANISM

研究概要

廃棄物分野における非化石燃料由来のCH4・N2O・NH3を対象とし、活動量である炭素・窒素フローと廃棄物・排水処理技術毎の排出係数マトリックスまたはモデルを提示することにより、温室効果ガスインベントリ算定法を高度化し、国内とアジア途上国における削減対策の立案・評価スキームを提示する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

(1) N2OおよびNH3を対象として、我が国の廃棄物ストリームにおける窒素フローを明らかにし、排出係数を求め、技術導入の効果を定量的に示す。(2)国内の排水処理プロセスにおける炭素・窒素フローを明らかにし、CH4・N2O排出係数を求め、排出量削減技術導入の効果を示す。(3) アジア途上国において有機物の埋立回避と埋立地への技術導入によるCH4削減および環境保全効果を求める。地域、産業構造、気候帯毎に埋立地CH4の排出係数を示す。CDM事業化のための技術導入のスキームを示す。

今年度の研究概要

(1)窒素含有量の高い産業廃棄物の処理技術毎の窒素フローを定量的に評価する。溶融技術におけるN2O排出係数を求める。切り返し法等開放型堆肥化技術において、原料組成に対するN2O・NH3等の排出係数を求める。また準好気性埋立、強制送気等の埋立技術に対するN2O・NH3の排出係数を現場計測・ラボスケール実験で評価する。
(2)産業排水処理について、全国統計データ等より産業分類ならびに技術毎の炭素・窒素フローを定量的に評価する。産業分類ならびに技術毎のCH4・N2O排出係数を既報ならびに現地調査により求める。またCH4・N2Oの排出挙動について、くみ取り便槽等からの排出と放流後の排出の分配率を求める。
(3)アジア地域の都市における分別・資源化による有機物埋立回避の実現可能性と回避可能量、また生活環境改善の副次効果を専門家ワークショップの開催などにより求める。準好気性埋立、覆土の高性能化などの埋立技術による温室効果ガス削減と浸出水水質改善効果を、現地調査・室内実験・数値解析により定量評価する。

備考

共同研究機関:龍谷大学、大阪大学

課題代表者

山田 正人

  • 資源循環領域
    廃棄物処理処分技術研究室
  • 室長(研究)
  • 京都大学博士(工学)
  • 工学,生物工学,化学工学
portrait

担当者