- 予算区分
- BE 環境-廃棄物処理
- 研究課題コード
- 0808BE001
- 開始/終了年度
- 2008~2008年
- キーワード(日本語)
- 物質フロー勘定,物質ストック勘定,建設鉱物,金属
- キーワード(英語)
- MATERIAL FLOW ACCOUNTS, MATERIAL STOCK ACCOUNTS, CONSTRUCTION MINERALS, METALS
研究概要
大量生産・消費・廃棄に象徴されるフロー型社会に対するものとしてストック型社会が提示されているが、既存の物質ストックを有効に活用するためには、具体的にどのような物質がどの程度社会に蓄積され、活用され、将来にわたって廃棄物として発生し、また、資源としての再活用が可能で、もしくは有害性を有するのかを明らかにすることが必要である。このようなことから、本研究では、物質フローの勘定体系と整合した物質ストックの勘定体系を構築してこれを適用し、いくつかの製品や素材を対象として近未来のシナリオ分析を行うことで、ストックに関わる廃棄物・資源管理戦略について検討する。
研究の性格
- 主たるもの:行政支援調査・研究
- 従たるもの:政策研究
全体計画
2006年度:物質ストック勘定体系の枠組み、フローとストックを総合した物質管理のための指標について検討する。また、いくつかの物質や製品を対象として、ストックの定量化手法の開発と適用を行う。2007年度:枠組みと指標をほぼ完成させるとともに、物質や製品を対象としたストック定量化手法の体系化と適用を進める。2008年度:以上の成果をもとに、近未来のシナリオ分析を行い、これに基づいて廃棄物・資源管理戦略を検討する。
今年度の研究概要
勘定体系の枠組みについては、その最終案を作成する。ストック指標については、ストックの資源性評価の理論面について検討するとともに、各種製品の寿命データベースを構築する。また、いくつかの製品について製品寿命の経年変化を推計し、それがどのような要因にもたらされたかを考察する。物質ストック勘定の適用については、素材として建設鉱物、マンガン、製品として電気・電子機器などを事例に近未来のシナリオ分析を行い、これに基づいて資源を優先的に回収すべき製品、再生資源の需給バランスなどについて検討する。
備考
共同研究者:梅澤修(横浜国立大学),谷川寛樹(和歌山大学),村上進亮,醍醐市朗(東京大学),横山一代(東北大学),布施正暁(産業技術総合研究所),山末英嗣(京都大学)