ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

無曝気・省エネルギー−型次世代水資源循環技術の開発「無加温嫌気処理における有機物分解特性の評価」(平成 19年度)
Evaluation of biodegradation-characteristic of organic compounds in anaerobic treatment of wastewater at ambient temperature

予算区分
KA NEDO
研究課題コード
0608KA018
開始/終了年度
2006~2008年

研究概要

低有機物濃度排水の無加温メタン発酵技術を確立するための基礎的知見として、常温条件下における有機物の分解特性や分解を担う微生物群に関する知見を収集する。特に、常温条件下で分解律速となりやすい、固形性の有機物の分解に関わる細菌の同定や、水温と固形性有機物の分解特性との関連評価を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:応用科学研究

全体計画

常温嫌気条件下における有機物分解特性の把握と、有機物分解に関わる微生物の生態学的特性(基質分解活性や、菌叢構造など)の評価をラボテスト(集積培養実験など)および実証プラントで行う。H18年度は、回分培養等のラボテストにより有機物分解に及ぼす水温の影響評価を行い、H19年度以降は実証装置の汚泥試料に対しても活性評価、発酵特性の把握を行う。

今年度の研究概要

鹿児島県霧島市に設置した下水のメタン発酵処理実証装置の運転を開始する。種々の履歴の消化汚泥を用いたセルロース、SSの分解集積培養実験を行い、植種源の違いによる優占酸生成細菌の多様性評価を行う。下水中に含まれるセルロースの常温下における分解に関与する細菌群の詳細遺伝子配列データなどを収集するとともに、細菌の定量方法の開発を行って、実証プロセス装置内での挙動調査のための準備を進める。 実証装置におけるセルロース分解の様相把握を活性評価などにより行う。

備考

NEDOプロジェクト 無曝気・省エネルギ−型次世代水資源循環技術の開発(前段嫌気処理に関する研究開発)に関する再委託研究(荏原環境エンジニアリング株式会社より)、連携研究先:長岡技術科学大学 山口隆司 准教授

関連する研究課題
  • 0 : 水土壌圏環境研究領域P

課題代表者

珠坪 一晃

  • 地域環境保全領域
  • 副領域長
  • 博士(工学) エネルギー・環境工学
  • 工学,土木工学,生物学
portrait

担当者