- 予算区分
- AE 経常
- 研究課題コード
- 0508AE772
- 開始/終了年度
- 2005~2008年
- キーワード(日本語)
- シロイヌナズナ,酸化的ストレス,シグナル伝達
- キーワード(英語)
- ARABIDOPSIS, OXIDATIVE STRESS, SIGNALING PATHWAY
研究概要
植物は外界から様々な環境ストレスにされており、その多くが植物内で活性酸素を生じさせることから酸化的ストレスに対する植物の応答機構の研究が重要視されている。植物の酸化的ストレスに対する研究は、比較的遅い反応(数時間〜数日)に向いており、その初期反応についての知見は得られていない。本研究ではストレス源としてオゾンを用い、植物の酸化的ストレスに対する初期応答機構に関する解析を行う。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:技術開発・評価
全体計画
H.17 シロイヌナズナへのオゾン暴露によるグルタチオン転移酵素(AtGST3)の初期発現に対する各種植物ホルモンの影響
H.18 AtGST3遺伝子の発現調節領域に存在するAntioxidant Responsive Element (ARE)の遺伝子組換え体による機能解析
H.19 H.18年度に作成した組換え体の解析、及び、カルシウム、リン酸化のAtGST3遺伝子の発現に及ぼす影響調査
H.20 タンパク質リン酸化遺伝子の突然変異体におけるAtGST3遺伝子の発現様式
今年度の研究概要
前年度に作製した遺伝子組換え植物を用いて、長期時間のオゾン暴露、他の活性酸素及び他の環境ストレスによるGUSレポーター遺伝子の発現を解析することにより、ARE領域が活性酸素ストレスに対しての応答に必要なことを明らかにしたい。また、カルシウム取り込み及びリン酸化阻害剤の投与によりAtGST3遺伝子の発現に影響が出るかどうかの検証を行う予定である。
- 関連する研究課題
- 0 : その他の研究活動(生物圏環境研究領域)
課題代表者
玉置 雅紀
- 生物多様性領域
環境ストレス機構研究室 - 室長(研究)
- 博士(農学)
- 生物学,農学,生物工学