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埋立廃棄物の陸生動物を用いた生態毒性評価手法の確立(平成 17年度)
Establishment of methods for evaluation of ecotoxicity of landfill wastes using terrestrial invertebrates

予算区分
AE 経常
研究課題コード
0507AE781
開始/終了年度
2005~2007年
キーワード(日本語)
生態毒性, 陸生動物, 昆虫, 廃棄物, 毒性試験
キーワード(英語)
ECOTOXICITY, TEREESTRIAL INVERTEBRATE, INSECT, SOLID WASTE, BIOASSAY

研究概要

最終処分場が安全であるためには、処分場という受け皿の保全技術を向上させるだけでなく、埋立廃棄物の質、すなわち有害性を埋立て前後の変化を考えて制御・管理する必要がある。さらに廃棄物の有害性も人への影響だけではなく、周辺環境への複合的影響を考慮することが不可欠である。最終処分場の周辺環境影響については、水生生物への影響の観点から研究が進められているが、陸上生態系については影響の評価手法すら確立していない。本研究は、これまでの生態毒性試験では評価が困難であった、固体および気体試料に対応した生態毒性評価手法を開発し、廃棄物管理のための新たな生態毒性評価指標の確立を目的とする。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:基礎科学研究

全体計画

廃棄物試料を昆虫等の各種陸生動物に処理し、供試動物の忌避行動、摂食および配偶・産卵行動阻害、脱皮阻害、成育遅延および生存率を調査し、有害性の評価法を開発する。埋立地での廃棄物の分解過程を模擬し、得られた分解生成物について生態毒性試験を行い、埋立後の廃棄物の有害性を判定するための評価手法を確立する。廃棄物およびその分解生成物の生態毒性評価に基づき、埋立前に管理すべき有害物質と対応する生態毒性評価基準を提示する。

今年度の研究概要

有機性固形廃棄物について、昆虫等の陸生動物を供試して試験調査を行う。供試動物の感受性を基準として、試験に適した動物種を検討し、有機性廃棄物の生態毒性評価手法を提示する。短期嫌気分解試験方法について、諸条件の設定を行う。さらに分解生成物の生態毒性の予備試験を実施し、感受性を基準として、供試動物種の絞込みを行う。

課題代表者

山田 正人

  • 資源循環領域
    廃棄物処理処分技術研究室
  • 室長(研究)
  • 京都大学博士(工学)
  • 工学,生物工学,化学工学
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担当者

  • 阿部 誠
  • 井上 雄三