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バイオ資源・廃棄物等からの水素製造技術開発(平成 17年度)
Hydrogen System Developments for Biomass Resources and Waste Materials

予算区分
BH 環境-石油特会
研究課題コード
0307BH593
開始/終了年度
2003~2007年
キーワード(日本語)
廃棄物,熱分解ガス化,メタン発酵,ガス改質,水素サイクル,燃料電池,システム解析
キーワード(英語)
WASTE,PYROLYTIC GASIFICATION,METHANE FERMENTATION,GAS REFORMING,FUEL CELL,SYSTEM ANALYSIS

研究概要

燃料電池の燃料となる水素は,天然ガスやメタノールからの製造が可能であるものの,多様な用途が期待されるバイオ資源や廃棄物からの製造については技術が確立していない。それら潜在的利用価値の高いバイオ資源等から水素を効率的に製造するため、ガス化改質やガス精製等の技術開発を行い,地域特性に応じた地域内自立型の資源・環境負荷最小化システム,さらには地域間統合に関するシステム解析を行う。

研究の性格

  • 主たるもの:技術開発・評価
  • 従たるもの:

全体計画

都市ごみ,廃木材,汚泥,廃プラスチック類などのバイオ資源や多様な廃棄物を対象とし,環境負荷低減に配慮した熱分解ガス化・改質プロセス及びバイオ資源ガス化プロセスを開発する。地域特性に応じた廃棄物の発生と移動,回収されたマテリアル/エネルギーの移動(物流)を考慮した地域内自立型の資源消費・環境負荷最小化システムの構築が可能となるようなシステム解析を行う。そして、技術の統合・最適化を図り,地域間統合システムへ拡張するための方策について検討を加える(平成15〜19年度)。

今年度の研究概要

熱分解生成ガスの収率と水素転換効率を最大化し、電池被毒ガス成分を最小化するガス化条件を、水蒸気と触媒の適用の両面から引き続き検討する。水素発酵に適した基質と混合生ごみ試料を用いて水素発酵にかかる反応の適正化を図る条件と高速可溶化メタネーションプロセスの検討を行う。小型燃料電池基礎試験装置を用いて、発電特性の評価と被毒の影響、炭素析出の課題を検討し、メタン発酵ガスの自己熱改質触媒とCO変成触媒及びCO酸化触媒について、耐久性を考慮して検討する。資源消費・環境負荷を最小化するバイオ資源・廃棄物の適正リサイクルネットワークを構築するためのシステム解析モデルを開発し、地域応用を前提としたフィージビリティを検討する。

備考

環境省地球環境局からの受託調査研究として実施。研究代表者:酒井伸一(客員研究官;京大教授)共同研究機関: トヨタ自動車株式会社,日立造船株式会社,株式会社タクマ

課題代表者

川本 克也

担当者