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釧路湿原の自然環境修復を目的とした生態系再生ポテンシャルの推定と最適地抽出(平成 16年度)
The potential estimation of ecological recovery and extraction of suitable area for environmental restration in Kushiro Mire.

予算区分
CD 文科-科研費
研究課題コード
0305CD537
開始/終了年度
2003~2005年
キーワード(日本語)
自然再生,流域管理,リモートセンシング,GIS,釧路湿原
キーワード(英語)
ENVIRONMENTAL RESTRATION,WATERSHED MANEGEMENT,REMOTE SENSING,GIS,KUSHIRO MIRE

研究概要

湿原再生を考える際には生態系を無視した工学的技術の適応,また湿原の局所的現象のみに焦点を当てた研究では,実質的成果を上げることはできない。この問題解決のためには流域全体を見渡し,湿原流域の歴史的変遷と過去の湿原痕跡の分析を通して湿原本来の自然復元力(水文特性・物質輸送形態の修復等)を最優先するという側面から科学的に捉えなおす必要がある。本研究の目的は,日本最大の湿原である釧路湿原およびその河川流入部に点在する未利用地を対象とし、湿原環境再生のために,どこの場所で,どのような方策をとれば湿原が最も適性に再生されうるか検討し、候補地の抽出とゾーニングを行うことである。

全体計画

北海道の釧路湿原における自然環境修復を目的とし,リモートセンシング技術とGISを活用して湿原生態系の再生に関わるポテンシャルをゾーニングし,最終的に湿原再生に最適なエリアを抽出する。研究は大きく二つの部分に分けられる。第一段階では,人工衛星画像解析とGISを用いた空間解析を通し,地理条件による候補地の一次的な抽出を行う。さらにその成果をもとに次年度以降ではGIS空間解析と現地調査を行い,立地環境分析および空間的な構造解析から具体的な修復方針の決定と最終的な湿原再生適地のゾーニングを行う。

今年度の研究概要

湿原流入河川の各流域を地形的特長を基により細分化し、サブ流域ネットワークポリゴンを作成する。このポリゴンと内部の河川に固有のIDを付け、上流と下流の関係を検索するシステムを構築しする。このシステムを通し、河川改変・土地利用変化・生物生息環境などの属性情報を演算し、湿原再生の適正度を把握する。

課題代表者

亀山 哲

  • 生物多様性領域
    生態系機能評価研究室
  • 主幹研究員
  • 農学博士
  • 生物学,情報学,農学
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