- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1617CD003
- 開始/終了年度
- 2016~2017年
- キーワード(日本語)
- 廃棄物水素生産,油脂含有廃棄物,メタン発酵
- キーワード(英語)
- Waste to hydrogen, Oily waste, Methane fermentation
研究概要
油脂を高濃度に含有する汚泥廃棄物は高いエネルギー価を有するものの有効利用が難しく、また排水管渠や下水道等の公共施設の負担となっている。本研究では油脂を含有する廃棄物からの液体油脂の抽出に加え、抽出後の残渣からの水素の生成に重点を置いた研究を行う。従来、水素の前駆体は糖分であることが判明しているが、油脂が共存する環境下での糖分の発行による水素生産の実現可能性と効率化に取り組む。
研究の性格
- 主たるもの:基礎科学研究
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
2カ年の計画において、主に次の3つの課題に取り組む。(1)種々の油脂含有廃棄物からの油脂の抽出と、抽出後の残渣の成分把握;(2)残渣の成分が、発酵水素生産に及ぼす影響の把握;(3)水素生産を効率化するための成分調整および生物物理化学的なアシスト方法の開発。
今年度の研究概要
今年度は、まず様々な業種の事業系廃棄物や藻類などのうち、油脂を含有するバイオマス原料を収集し、油脂の抽出および残渣の特徴づけを行う。さらにそれらの残渣を原料とした水素ポテンシャルを把握する。さらに、その水素生成を効率化するための前処理等の手法を検討する。
- 関連する研究課題
課題代表者
徐 開欽
担当者
-
小林 拓朗資源循環領域