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社会・生態システムの統合評価モデル開発(令和 5年度)
Development of a integrated assessment model on the socio-ecological system

予算区分
S21
研究課題コード
2327BA002
開始/終了年度
2023~2027年
キーワード(日本語)
生物多様性,生態系サービス,統合評価
キーワード(英語)
biodiversity,ecosystem service,integrated assessment

研究概要

本研究は、既存の気候変動対策のための統合評価モデルAIM、これまでに蓄積されてきた生物多様性の損失評価や生態系サービスの将来予測等に関する研究成果を基に、生物多様性、気候変動及び他の社会経済的要因を統合的に扱い、社会経済と生物多様性・生態系サービスの相互影響を定量的に評価するため、これらの複数の要素モデルから構成される統合評価モデルを構築することを目的とする。生物多様性の4つの危機を考慮して、国土利用(第1,2の危機に関連)、栄養塩(第3の危機に関連)、気候変動(第4の危機に関連)を直接要因として設定し、それらを駆動する間接要因(社会経済的要因)と合わせて、それらによる生物多様性・生態系への影響を評価する枠組みを設定する。さらに、生物多様性・生態系の変化から社会経済へのフィードバックも視野に入れる。また、価値観・行動様式の変化が陸域や海域の利用や資源消費・管理に与える影響に関して、テーマ3の成果及びエージェントベースモデルとAIMとの接続を検討する。これらにより、間接要因・直接要因が生物多様性・生態系サービスに与える影響、及び生物多様性・生態系サービスの変化が社会経済に与えるフィードバックをモデル化する手法を開発し、テーマ2と連携してシナリオ分析を行う。モデルの空間スケールは全国と地域を考慮し、テーマ4及びテーマ5との緊密な連携のもと開発したモデルの適用を行う。これらに基づいて、生物多様性・生態系サービスの持続的な利用のための社会変革や行動変容の必要性の根拠と指針を示す。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

本研究は、既存の気候変動対策のための統合評価モデルAIM、これまでに蓄積されてきた生物多様性の損失評価や生態系サービスの将来予測等に関する研究成果を基に、生物多様性、気候変動及び他の社会経済的要因を統合的に扱い、社会経済と生物多様性・生態系サービスの相互影響を定量的に評価するため、これらの複数の要素モデルから構成される統合評価モデルを構築することを目的とする。生物多様性の4つの危機を考慮して、国土利用(第1,2の危機に関連)、栄養塩(第3の危機に関連)、気候変動(第4の危機に関連)を直接要因として設定し、それらを駆動する間接要因(社会経済的要因)と合わせて、それらによる生物多様性・生態系への影響を評価する枠組みを設定する。さらに、生物多様性・生態系の変化から社会経済へのフィードバックも視野に入れる。また、価値観・行動様式の変化が陸域や海域の利用や資源消費・管理に与える影響に関して、テーマ3の成果及びエージェントベースモデルとAIMとの接続を検討する。これらにより、間接要因・直接要因が生物多様性・生態系サービスに与える影響、及び生物多様性・生態系サービスの変化が社会経済に与えるフィードバックをモデル化する手法を開発し、テーマ2と連携してシナリオ分析を行う。モデルの空間スケールは全国と地域を考慮し、テーマ4及びテーマ5との緊密な連携のもと開発したモデルの適用を行う。これらに基づいて、生物多様性・生態系サービスの持続的な利用のための社会変革や行動変容の必要性の根拠と指針を示す。

今年度の研究概要

• 生物多様性・生態系サービスに関する情報基盤構築
• 全国及び地域における生物多様性・生態系サービス項目の選定
• 間接要因、直接要因と生物多様性・生態系サービスの関係の明確化
• 空間明示化に関する方針検討
• 栄養塩流出推定のためのデータセット作成
• 全国及び地域を対象としたAIMの社会経済要因のカスタマイズ

外部との連携

IGES、滋賀県琵琶湖科学研究センター、東工大、森林総研、JAMSTEC

課題代表者

山野 博哉

  • 生物多様性領域
  • 上級主席研究員
  • 博士(理学)
  • 地理学,地学,理学
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担当者