- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 0911CD005
- 開始/終了年度
- 2009~2011年
- キーワード(日本語)
- 木質バイオマス,環境資源勘定,GIS
- キーワード(英語)
- woody biomass, environmental and economic accounting, GIS
研究概要
要素技術の開発が進んでいる人工林起源の木質バイオマス資源を持続的かつ戦略的に活用するため、統括的な資源管理に有効な環境資源勘定体系を地域レベルに適用し、1)GISと衛星リモートセンシングを用いた人工林ストックの空間的増減モデル、2)4次元型GISによる地域整備の空間的・時間的変化と物質・エネルギー代謝モデル、3)木質資源の自立可能性を利用技術別に評価する動学的経済波及効果モデル、を構築することで物質収支バランスを考慮した持続可能性指標の作成を行い、木質資源循環の包括的な管理ツールの開発を行う。研究分担担当者は特に2)の開発を行う。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:
全体計画
2009年度:4次元型GISを用い、都市に蓄積している木材資源の空間的な滞留期間・パターンを明らかにし、将来排出される資源量の推計モデルを構築する。2010年度:エネルギー代謝にも着目し、建築物、インフラ、農業施設を対象にその空間的・時間的変化を表現するモデルを構築する。2011年度:森林資源の増減と木くずの発生量の増減、エネルギー・炭素収支をGISと連動した収支表形式で表し、経済性を考慮した木質バイオマスの利用可能量を視覚的に表現するツールの構築を行う。
今年度の研究概要
エネルギー代謝にも着目し、建築物、インフラ、農業施設を対象にその空間的・時間的変化を表現するモデルを構築する。また、1980年代以前の都市GISデータは存在しないため、引き続き過去の地図情報と航空写真(アナログ)を元にGISデータを複数年分作成する。
備考
研究代表者:谷川寛樹(名古屋大学)