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2050年はどんな暮らしをしたい?自然共生を考え、中間発表。[令和4年度環境カフェふくしま第3回開催レポート]

発表~生物多様性と自然共生~

2022年10月25日、令和4年度環境カフェふくしま第3回を福島県立安積黎明高校にて開催しました。
令和4年度の通年テーマは「持続可能な社会」です。
テーマについて、対話を中心に考えを深めていきます。

前回の開催レポートはこちら
自然と共生できる?できない?対話で考えを深めていく。[令和4年度環境カフェふくしま第2回開催レポート]

※「環境カフェふくしま」は、環境課題をテーマに対話を通じて、問いを立てる力、質問力、探求力、観察力、理解力などの科学技術リテラシーを身につけることを目的とした、国立環境研究所福島地域協働研究拠点(以下、福島拠点)が行うプログラムです。
令和3年度の「環境カフェふくしま」は、安積黎明高校化学部の8名に協力いただいて実施しました。
過去記事:
対話で環境を学び合うプログラム「環境カフェふくしま」を安積黎明高校と行いました~オリエンテーション、第1回から第6回~
脱炭素社会には何が必要?「環境カフェふくしま」の報告会を開きました
対話で学ぶ「環境カフェふくしま」を一緒に開催してみていかがでしたか? ~安積黎明高校化学部顧問 益子章先生へのインタビュー~

第3回は「自然と共生していない、上手くいっていないのではないかと思われるテーマ+事例について調べ、PowerPointにまとめ発表してみましょう。」という宿題から、調べてきたことを3グループに分かれて発表しました。
「自然共生社会と生物多様性」をテーマに講義をした境主任研究員にも参加してもらい、それぞれの発表についてのコメントと参加者へのメッセージをもらいました。
その後、「2050年(28年後)、あなたはどんな環境でどんな暮らしをしていたいか?」というテーマで対話しました。

対話する生徒たちの写真

発表に参加者同士、コメントや質問をする様子

自分たちの発表前やほかのグループへの質問を考える時は、少し緊張した面持ちだった参加高校生たちでしたが、終了後、他のグループの発表や講師のコメントにより「知らなかった問題」に気づき、「新しい視点」「新しい知識」を得ることができたといった感想が複数寄せられました。 対話の時間では、自分たちで調べた後だからこそ、宿題で考えたことや、思いを自由に話し合っている様子が印象的でした。

対話する生徒たちの写真
浅野研究コーディネーターと対話する生徒たちの写真
4人で対話する生徒たちの写真

対話の時間

コメントする境主任研究員の写真

境主任研究員からのコメントとメッセージ

第1回~第3回は「自然共生社会と生物多様性」のテーマで、生物学や生態学の視点から環境問題について考えました。
次回の第4回からは、「循環型のまちづくり」をテーマに持続可能な社会について考えていきます。
余談ですが、大学生の後半になってようやくプレゼン資料の作り方を学んだ筆者は、たった1カ月たらずで仕上げた高校生の資料作成スキルの高さに驚きました。
回を進めていくごとに、参加者の皆さんの新しい側面が見られるのが毎回楽しみです。

概要

今回の目的
「自然共生社会」や「生物多様性」に関して、1回目から学んできたことを振り返り、自分が理解したことを整理する。
達成目標
・宿題で調べてきたこと、考えたこと、感じたことを言葉にする
・自分の言葉と自分以外の人の言葉との相違に気付く
・1回目から今回までで学んだこと、増えた知識、考えたことを把握する
開催形式
対面(福島県立安積黎明高校)
開催日時
2022年10月25日 15:30~17:05
参加人数
生徒10人+教員1人
NIESスタッフ
4名

プログラム

15:30-
はじめに
15:34-
チェックイン
15:37-
発表準備・打合せ
15:40-
発表(10min+Q&A:5min)
16:30-
話題提供
16:40-
対話の時間
16:50-
振り返り
16:57-
ワークシート記入
17:02-
今後のスケジュールについて
17:05-
本編終了

講師

境 優

福島地域協働研究拠点 環境影響評価研究室 主任研究員

京都大学大学院地球環境学堂研究員、東京農工大学農学部特任助教、中央大学理工学部助教を経て、2020年より国立環境研究所福島支部(現:福島地域協働研究拠点)に着任。河川生態学・保全生態学を基軸にしつつ興味の赴くままに昆虫類・魚類・両生類・土壌-植物に関わる研究を進めている。

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