ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方
2020年3月18日

受賞のお知らせ ~
塩竈秀夫室長が日本気象学会よりSOLA論文賞を受賞

概要

受賞者氏名: 塩竈 秀夫(地球環境研究センター)
賞の名称:  SOLA論文賞
授賞機関:  日本気象学会
受賞年月日: 2020年01月31日
受賞対象:  The July 2018 High Temperature Event in Japan Could Not Have Happened without Human-Induced Global Warming,SOLA ,15A, 8-12,2019

ひとこと

2018年7月の日本における記録的な猛暑に対する地球温暖化の影響と猛暑の発生回数の将来見通しを評価しました。その結果、人為起源温室効果ガスの排出に伴う地球温暖化を考慮しなければ、2018年のような猛暑は起こりえなかったことが明らかになりました。また、工業化以降の世界の気温上昇が2度に抑えられたとしても、国内での猛暑日の発生回数は現在の1.8倍となると推定されました。 本論文は、我々の身近におこった極端気象現象に関して、人々の「これは温暖化のせいか? 将来はどうなるのか?」という素朴な疑問に対して答えるべく、人間活動による温暖化の影響を定量化する「イベント・アトリビューション研究」の最新成果です。社会の関心が高い研究ですが、日本気象学会から学術的にもその意義を評価していただけたことをうれしく思います。今後とも、このアプローチを高度化させ、皆さんの疑問に答えられる研究を行っていこうと思います。