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2019年6月28日

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ASEAN水環境問題に対して問題解決を図る加盟10か国と開発パートナーの定期会合
「第19回ASEAN水資源管理ワーキンググループ(AWGWRM)会合」に参加(お知らせ)

(筑波研究学園都市記者会、環境記者会、環境省記者クラブ同時配付)

令和元年6月28日(金)
国立研究開発法人国立環境研究所
資源循環・廃棄物研究センター
 循環型社会システム研究室
  研究員   :久保田 利恵子
 国際廃棄物管理技術研究室
  主任研究員 :蛯江 美孝
 センター長室
  係員    :吉村 篤彦
 

   国立環境研究所(以下、「国環研」という)は、令和元(2019)年5月28日(火)~29日(水)、フィリピン・パングラオ島において開催された「第19回ASEAN水資源管理ワーキンググループ会合(The 19th ASEAN Working Group on Water Resources Management (AWGWRM) meeting)」に参加しました。
   国環研とインドネシア共和国公共事業・国民住宅省は、東南アジアの国々の水環境保全に資するため、「ASEAN加盟国における分散型生活排水処理の統合的管理に向けたマルチステークホルダーネットワーク形成と政策対話」(以下「JAIF-PoDIWM事業」という)を共同で提案し、昨年7月より「日・ASEAN統合基金(JAIF)」の拠出を受けて実施しています。会合の中ではASEAN加盟10か国の代表や国際機関等と共に、ASEAN地域の水環境資源保全のための問題解決に向けた意見交換や、JAIF-PoDIWM事業で実施中のASEAN各国の生活排水実態調査の中間報告を行いました。

1.開催概要

日程:令和元(2019)年5月28日(火)~29日(水)
場所:フィリピン共和国ボホール州パングラオ島BE Grand Resort Bohol

2.出席者・参加国

AWGWRM議長、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポール、ASEAN事務局、国環研 ほか、事業実施・提案機関

3.報告概要と今後の展望

   国環研は本会合の中で、JAIF-PoDIWM事業で実施中の実態調査を受けて、対象国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム)の分散型生活排水管理に係る政策・制度の現状調査について中間報告を行いました。現在のJAIF-PoDIWM事業は昨年7月より2カ年の計画で実施されており、2年目に当たる今夏以降、現在実施している実態調査結果を基に次期計画も見据え、下記のとおり、各国の生活排水処理にかかる政策決定者に対して、実践的な研修及び政策提言を行う予定です。

・上記ASEAN調査対象国にシンガポールを加えた10か国の生活排水処理に関する政策決定者や学識経験者(総勢60名程度)を対象とした人材育成研修を、本年10月下旬につくばにて実施します。
・各国関係機関のステークホルダーに向けた政策対話を2020年1月及び4月頃を目処に2回、インドネシアにて実施します。
・実態調査や各国での政策提言策定会合を踏まえ、ASEAN各国の生活排水における課題と優先的取り組みを特定し、各国政府に対する政策提言と政策を実現する事業化提案を行います。

   国環研はアジア地域の水資源管理や汚染管理に資する研究を行う研究機関として、JAIF-PoDIWM事業やその他研究事業を通じて、ASEAN各国の生活排水処理技術、システム、制度の改善に貢献していきます。

JAIF-PoDIWM事業報告の様子の写真
JAIF-PoDIWM事業報告の様子(AWGWRM会合にて)

【参考リンク】

【問い合わせ先】

国立研究開発法人 国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター
研究員 久保田 利恵子
E-mail: kubota.rieko (末尾に@nies.go.jpをつけてください)
電話:029-850-2835 Fax:029-850-2808
主任研究員 蛯江 美孝
E-mail: ebie.yoshitaka(末尾に@nies.go.jpをつけてください)
係員 吉村 篤彦
E-mail: yoshimura.atsuhiko(末尾に@nies.go.jpをつけてください)

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