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2019年6月4日

受賞のお知らせ ~
松橋啓介室長・石河正寛特別研究員が日本都市計画学会の年間優秀論文賞を受賞

概要

受賞者氏名: 松橋 啓介,石河 正寛(社会環境システム研究センター)
賞の名称:  年間優秀論文賞
授賞機関:  日本都市計画学会
受賞年月日: 2019年05月31日
受賞対象:  家庭と乗用車から生じる市区町村別CO2排出量に関する考察, 都市計画論文集,
53(3), 913-918, 2018

ひとこと

日本都市計画学会において2018年に発表された発表会論文及び一般研究論文の中から優れた内容の論文として表彰されました。 本論文では、家庭におけるCO2排出量として民生(家庭)部門と運輸(旅客)部門からのCO2排出量を全国市区町村別に推計し、その特徴を比較考察しました。2017年版の地球温暖化対策地方公共団体実行計画(地域施策編)策定マニュアルに示される標準的な手法よりも詳しく、環境省家庭CO2実態調査全国試験調査の結果を活用することで10地域別かつ戸建か集合かおよび単身世帯か2人以上世帯かの違いを反映した家庭CO2排出量を新たに求めたこと、走行距離等のデータの信頼性を考慮した乗用車CO2排出量を整理したことが特徴です。これにより、家庭および乗用車からのCO2排出量は、同じ都道府県の中でも集合住宅居住割合の高い市区町村で一人当たり排出量が少ないこと、世帯当たり排出量が高い北海道や東北地方、中国地方等の中で戸建の2人以上世帯の割合の大きい郊外の市町村で排出量が多いこと等を明らかにしました。今後、建て方や世帯人員の将来変化による影響や都市機能集約化策の推進による効果の評価への活用を考えています。