ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

気候変動の暑熱と高齢化社会の脆弱性に対する健康と環境の好循環の政策(平成 31年度)
Policies for the virtuous cycle of health and environment against the heat risk of climate change and the vulnerability of aging societies

予算区分
BA 環境-推進費(委託費) 1-1905(2)
研究課題コード
1921BA009
開始/終了年度
2019~2021年
キーワード(日本語)
適応策,脆弱性,ビッグデータ
キーワード(英語)
adaptation,vulnerability,bigdata

研究概要

地球規模の気候変動により、暑熱環境などによる健康影響が深刻化すると予想されている。高齢社会で持続可能な発展を目指すには、暑熱環境への対処にも予見的な対応策の提案が喫緊の課題となっている。これらの対応策は、その場しのぎではなく社会構造そのものを見直す社会イノベーションを含むことが求められ、医学、健康学、環境学などの融合による、持続的発展の学術(サステイナビリティ学)の観点からの未来デザインを目指す必要がある。本研究では、気候変動下の環境が健康に与える影響を評価し、健康増進を進めると同時に環境行動を進めるという環境と健康の連関に関する共同研究を進め、研究成果の社会実装に挑戦する。

研究の性格

  • 主たるもの:応用科学研究
  • 従たるもの:技術開発・評価

全体計画

気候変動下の都市の暑熱環境変化の影響をエビデンスベースで分析評価し、高齢化社会と都市の脆弱性を踏まえて健康と環境の好循環を実現する支援ツールの開発とリビングラボのプロセスデザインの実践を行い、将来の暑熱環境変化への適応と健康維持を同時に達成する環境政策を提案することである。
2019年度:健やか行動のモニタリング手法と変容・支援ツールのプロトタイプの構築、熱中症搬送情報の時空間分布の可視化と街区構造面からの評価指標の立案、半屋外空間の暑熱環境の評価モデルの構築を行う。
2020年度:深刻化する脆弱性とリスクにあっても、リビングラボで試される適応行動の選択で改善される見通しを評価成果とし、熱中症発生予測モデルや健やか行動のモニタリング手法と変容・支援ツールへのフィードバック・プロセスモデルを開発する。
2021年度:市民行動と都市街区の属性として顕れる脆弱性を回避、補完、代替する都市気候適応策として2 年目までに検討したオプションの再構成・精緻化をはかり、影響のレジリエンスを時間的空間的に評価する。

今年度の研究概要

熱中症搬送情報の時空間分布の可視化と街区構造面からの評価指標の立案、半屋外空間の暑熱環境の評価モデルの構築を行う。

外部との連携

関西大学(研究代表機関)、国立循環器病研究センター

課題代表者

山形 与志樹

担当者

  • 吉田 崇紘