- 予算区分
- CD 文科-科研費
- 研究課題コード
- 1618CD032
- 開始/終了年度
- 2016~2018年
- キーワード(日本語)
- 廃棄物,最終処分場,レアメタル,都市鉱山
- キーワード(英語)
- Solid Waste,Final Disposal Site,Rare Metals,Urban Mine
研究概要
地球上の資源は有限である。よって、消費・廃棄された資源を回収し再利用することは持続可能な社会をつくるために必須である。わが国では工業が盛んで多様な金属類から家電製品をつくり、使用後は最終処分場へと埋め立ててきた。それにもかかわらず、家電リサイクル法が制定される以前に埋め立てられた処分場の浸出水から重金属類はほとんど検出されない。その現象について過去に研究を続け、埋立層の中で一部の金属類は移動し濃集ゾーンを形成していることを解明した。本研究では、その濃集ゾーンをピンポイントで探査する方法、金属濃集埋立物を掘削・回収する方法、回収物中の金属類を物理的に濃縮する方法、さらにそれらを化学的に抽出する方法について検討する。とくに近年需要が多い反面、供給に不安要素が高い希少金属類に焦点をあてる。
研究の性格
- 主たるもの:技術開発・評価
- 従たるもの:応用科学研究
全体計画
本研究は,(1)最終処分場埋立層内に含有する有用金属種の賦存量算出法の構築,(2)埋立層から有用金属を経済的に回収・抽出する方法の確立,に区分される.国立環境研究所では(2)のうち金属類を化学的あるいは生物化学的に抽出する方法の開発を担当する。
今年度の研究概要
最終処分場で採取したボーリングコア等を用いて、バイオリーチング手法をもちいた生物化学的な金属類の抽出法の開発に着手する。
外部との連携
早稲田大学、福井県衛生環境研究センター